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Vol.82 ボランティア英語ガイド CLOVER
街歩きや文化体験を通して、外国人に郡山市の魅力を伝える「ボランティア英語ガイドCLOVER(クローバー)」。代表の鈴木美枝子さんにお話を伺いました。
活動のきっかけは?
東日本大震災で風評被害を受けた福島を盛り上げるために、外国からの観光客に福島の魅力を伝える「福島地域通訳案内士」の資格を取得したことがきっかけでした。
その後、英会話スクールに通う主婦4人で、地域の魅力を発信したいと思い、平成29年4月に団体を結成しました。現在は5人で活動しています。
どのような活動ですか?
外国人ゲストと街歩きをしながら、日本遺産に認定された安積開拓に関する名所に立ち寄り、郡山の歴史や伝統を英語で案内しています。その際は、少しでも分かりやすくするように手書きのイラストや写真を使い、茶道などの文化体験や、ガイドブックには載っていないローカル情報を伝える工夫もしています。
普段は、市内に住む外国人へのウォーキングツアーが活動の中心ですが、国際交流イベントの手伝いや、視察ツアーでのガイドの依頼も受け、活動の幅が広がっています。
どのような依頼でも、ゲストの要望に可能な限り応じ、「また来てみたい」と思っていただけるようなおもてなしを心掛けています。
麓山荘では、日本ならではの茶道体験でおもてなし
開成山公園を歩きながら、安積開拓の歴史を説明
活動して良かったことは?
想定外の質問をされたときは、その場で考えたり調べたりして、自分たちの言葉で伝えるようにしています。そんなときこそゲストは喜んでくれるので、「お互いの気持ちが通いあった」と実感でき、うれしくなります。
「知識を伝える」だけではなく、「心をふれあわせる」こと。英語に限らず、相手を思った会話の大切さを気付かせてくれることが、この活動の一番の魅力ですね。
今後は?
英語のスキルアップを目的に始めたこの活動ですが、たくさんの出会いが私たちの財産となりました。今後も、郡山の気質であるフロンティアスピリットにならい、地元の魅力をたっぷり詰め込んだガイドを続けていきたいです。
(内容は「広報こおりやま2021年7月号」掲載当時のもの)
問い合わせ
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