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竹取の翁ならぬ菊取の翁あり。「考えたなら、やんなきゃダメだ」とは、中田町の2千800株のざる菊(※)の園主の言葉。近くのざる菊園をご覧になり、葉タバコ栽培をやめた畑を「思い立ったが吉日」で造園されたと伺いました。「わだばゴッホになる」と断言して版画界のゴッホになった棟方志功先生を思い出しました。
ざる菊は一年草で、咲き終わると刈り取り、また翌年一本一本植えるとのことで、その成果を拝見し「感動したら見習えよ」と独言した私でした。
かくして一年を振り返る月になりました。
今年は記念日多々の年。安積黎明高等学校110周年(4月22日)、安積疏水通水140周年(10月1日)、鉄道開業150周年(10月14日)、と記念日が続きました。
そこで、「今日は何の日」よろしく、記念日調べをいたしました。
いやあ、あるわあるわ。11月と12月をネットで検索しましたが、毎日数多の記念日があり、最多は11月11日で、確認できたものだけでも70以上。
11月の記念日で身近なところでは、警備の日(1日)、みかんの日(3日)、税を考える週間(11日~17日)、世界子どもの日(20日)、年金の日(30日)などがあります。また今年から新たに、留学の日(12日)、さかなの日(毎月3~7日。特に11月3~7日は、いいさかなの日)が制定されました。
12月も、デジタル放送の日(1日)、日刊新聞創刊日(8日)、漢字の日(12日)、改正民法公布記念日(22日)、プロ野球誕生の日(26日)など多数。
いよいよ今年も暮れようとしています。書棚に並ぶ色褪せた中2英語の教科書を開くと“If Winter comes, can Spring be far behind?”(冬来たりなば春遠からじ)。よいお年をお迎えください。
のっけから法律の話ですみません。
「音楽文化の振興のための学習環境の整備等に関する法律(1994(平成6)年11月25日施行)」により、10月1日は「国際音楽の日」になりました。本市でも2019(令和元)年から、この日を「郡山市音楽の日」として音楽を応援しています。
「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」(以下、「番号法」と略)も2015(平成27)年10月5日施行と、同じく10月です。
また、10月1日は「法の日」(1960(昭和35)年政府決定)でもあり、10月は身近な法律の施行の日が多々でした。
今私たちは番号法、すなわちマイナンバー法の手続き真っ只中。この法律も他の法律同様に、さまざまな法令・通知によって運用されています。
「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律施行令並びに行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の規定による通知カード及び個人番号カード並びに情報提供ネットワークシステムによる特定個人情報の提供等に関する省令及び行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律施行規則の一部改正について(通知)」(平成27年9月18日付け総行住第122号自治行政局長通知)、「企業等における個人番号カードの一括申請等に対する積極的な対応について」(平成27年12月21日付け総務省自治行政局住民制度課事務連絡)等(他の数多の通知は省略)を遵守して、皆様に個人番号カードの取得をお願いしている次第です。
"ジュゲムジュゲム„のような長~い法令名をお読みいただき恐縮です
「十月号の原稿締切は例月より一日早くなります。」と編集長代理(秘書課職員)にせかされての今月号。一日の貴重さを改めて感じました。
八月に、「これよりみちのく」(昔、東北本線の車窓から見えた栃木・福島県境の看板)を越えた深紅の大優勝旗。来年も「白河の関を越えて」と祈りましょう。
さて、2019年10月の東日本台風から3年を迎えるこの十月。同台風の5W1Hはネットで検索すれば詳細に知ることができます。改めてお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。そして、溢水・越水が発生した阿武隈川に対する国による整備が一日も早く進展することを祈ります。
十月は、祈りとともに実りの月でもあります。
児童・生徒の皆さんは、これまでの成果を発揮し、努力が実を結ぶ、実りの月になりますように。
また、十月は、天高く、食欲の秋でもあります。気候変動、国際紛争の余波もあり、食品価格も高く、高くです。
過ぐる八月三十一日は「野菜の日」で各紙に野菜の情報が多々。
作付面積の増加率が大きい野菜は、小松菜、ブロッコリー。逆に減少率が大きい野菜は、サトイモ、カボチャなど。
好きな野菜ベスト3は、ジャガイモ、タマネギ、キャベツ。ジャガイモは昨冬、輸入遅延によりフライドポテトが一時販売中止になるなど注目度が高まり、市場原理が働いた結果の一位かと。
野菜も今や輸入が盛ん。輸入元国は、アメリカが一位、中国が二位で、カナダ、タイ、オーストラリアが続きます。果実は、価格が高騰するアメリカから太平洋南半球諸国などに転換。食卓にも食料安保の秋来る。
「秋風ぞ吹く」、白河の関の歌をふと口ずさむ季節になりました。
「野分(のわけ)」もまた秋の季語として、九月の訪れとともに脳裏をかすめます。
八月には線状降水帯が郡山上空をかすめ、幸いにも避難所にはお越しいただかなくても済みました。しかし、土手が数カ所崩れ、善後策を講ずる必要も生じました。
現状被害が認められた箇所を視察しましたが、今回が初めてではなさそうで、少し遡って損壊の状況を検証し、予算措置もいたします。人間の健康でも、脛(すね)の傷を忘れぬことが大事ですが、災害対策でも、いわゆる村の古老の話、高齢者の話を積極的に伺うことが大切です。
現在建設準備中の(仮称)郡山市歴史情報・公文書館にも、郡山災害地誌を整えることは、気候変動の時代には特に重要であり、市民の皆様、各方面からの御協力を期待いたしております。
市民生活の安全をお互いに期しつつ、芸術の秋、読書の秋を楽しみたいものです。積読(つんどく)の山を崩すとともに、新刊にも目配りは必須です。
新聞には毎週必ず書評欄があり、目を通しております。書評子は各紙とも異なり、書評対象の書も異なっています。同一書籍が複数の書評子に取り上げられても不思議はないのですが、異なっています。書評子はどのようにして書評対象を選ばれるのかも伺ってみたいところです。
我々公務員は何より法令を読み、法律による行政を旨としなければなりません。その法令たるや、例えば「自治六法」は4,536ページ、「子ども家庭福祉六法」は3,202ページあります。
“なりわい”の関係法令集のご確認を。
「八月は夢花火~」。
八月になると、気がつけば「少年時代」(作詞・井上陽水、作曲・井上陽水ほか)を口ずさんでいます。
少年時代といえば、夏休みの宿題。夏休み最終日に、宿題の押し花を父の手を煩わせ、文字通り一夜漬けした光景が思い出されます。最近の少年少女の夏休みや如何に。
そして八月十五日。
進駐軍、配給、モンテンルパ、引揚げ船、戦没者追悼式という言葉がさっと脳裏をかすめます。
音と光景。読者の皆さんはどちらを想起されますか。
懐旧とともに、芸術の秋、読書の秋に備えるのも八月の課題です。音楽では、立場上、楽しむ以上に奏でる側に注目。演奏家の伝記、自叙伝を拝読しますと、指揮者もバイオリニストも、多くの師に就いて学んでいます。時にはステージママ先導で。「二君に仕えず」とは真逆で、複数の師に師事されています。
我が国の科学分野での一師相伝とは対照的です。
自然科学の分野では、音楽の世界に似て、国境を越えて、しかも今の師が他の師を紹介して研究活動を続け、ノーベル賞へ、という例もあります。
中世の西欧では、学生が名高い教授の下に集団で留学した例もあります。
日本の学者が欧州留学し、研究の進展に応じて次の師を紹介され、悩んだ例は、「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代・遍歴時代」(ゲーテ著)のドイツとは真逆の歴史です。
今後、日本の職業選択もこうなるでしょう。転職から選職へ。地方公務員の就職戦線もスカウト合戦になるかもしれません。身上調書も、新卒より、華麗な選職経歴が評価される時代も近いかもしれません。
今月号は太平洋を挟んで日本とUSA。福島第一原発事故後、USA西海岸の人々は太平洋の海水の放射線量を測定しました。以来11年余。今や西海岸は大手IT企業GAFAM(※)の本陣。拠点の都市間距離も記しました。比して日本のGAFAMの所在地は?
先日、ある日刊紙の全面広告に「食品大処分祭」の文字。食品会社の大売出しかと思いきや、公益社団法人ACジャパンによる食品ロスへの警告広告で、「賞味期限・消費期限が近いものから選ぼう」とのアピールでした。
食品ロスは無駄になるだけでなく、廃棄にはCOも発生し、積もり積もれば気候変動のもと。
今、世界では小麦が大問題。伝統的なスイス料理の「フォンデュ」では、古い小麦(パン)から食べる料理法、いわゆる「先入先出法」を用いており、流石は堅実倹約国家、食糧安保の国スイス。
一方、国内では米も大問題。古米・古々米余りが問題となっています。現在、我が国では古米・古々米貯蔵用の特別倉庫が建築され、国の財政出動があるほどです。
古米・古々米を改めて食べてみました。言われなければ、新米との区別はつきません。艶は少々弱いものの、食感は問題なし。むしろ、さらっとして茶碗にもこびりつきません。炊き方や炊飯器次第で、区別は全くつかなくなるかもしれません。
小麦も米も品種が多く、調理方法も種類に応じてさまざま。所・品が変われば料理も変わるといったところでしょうか。
「あられ」、「ポンせんべい」、「玄米パンの~ホヤホヤ~」と幼少期のおやつの記憶が蘇ってきます。
それらも今は進歩し、目を疑う程の「多様性と調和」。グルテンフリーの米粉もあります。
片や食品ロス、片や食糧危機、片や人口爆発。
これら課題解決のため、着眼大局、着手小局として、DX活用型「食料生産、流通、販売、消費」《大局》と、「日々完食、早寝早起き朝ごはん、黙食」《小局》が求められます。
残さず食べて、コロナ禍を乗り切りましょう。
日本とヨーロッパの地図を掲載しました。現下の世界的危機のニュース理解の参考にしてください。
まずは、「セーブ・ザ・チルドレン」の理念の下、世界中の子どもの安全と平和を願うとともに、同じ思いの地方六団体の声明を、ここに記します。
「世界の恒久平和の実現に向け、ロシア軍を即時に完全かつ無条件で撤退させるよう、国際法に基づく誠意を持った対応を強く求める。」
声明全文:全国市長会ホームページ - ロシアのウクライナ侵攻に対する声明を本会はじめ地方六団体会長が発表(令和4年2月25日)<外部リンク>
春は「一年生になったら」「仰げば尊し」を、今も忘れ得ぬ歌として、ふと口ずさむ季節です。
こうして元気に筆を執り原稿に向かえるのも、我が国の保健・体育教育のおかげです。当然そのための法律制定には歴史がありますが、現在は「学校保健安全法」(1958年)が基本です。
御多分に漏れず、法律を施行するためには、施行令(政令)、施行規則(省令)があります。学校保健安全法には全32条、その施行規則には全30条の規定があります。国や自治体、学校の役割、責務に加え、保健室、養護教諭、健康診断も、この法律やその下の政省令で定められています。教職員、児童生徒の健康や安全確保に関することは、すべて上記の法令で定められています。
法令で定められたことを自助の精神で遵守していくため、中央教育審議会答申(2008年)に基づき、「学校保健委員会」が設置されています。同委員会は「校長、養護教諭、栄養教諭、学校栄養職員などの教職員、学校医、学校歯科医、学校薬剤師、保護者代表、児童生徒、地域の保健関係機関の代表」から成り、保健主事が中心となって運営されることとなっています。
コロナ感染症からも、校区を挙げて児童生徒を守るための協力の仕組みとしても、運用されますように。
「矛と盾」も難問ですが、「縦と横」もまた難問です。縦横無尽というスーパーマン用の日本語もありますが、文字通り無尽です。
教科書は、算数、数学、理科、社会、音楽は横書き。国語、道徳、書写は縦書き。六法全書は縦書き。判決文は昔、縦書き、今は横書き。本の綴じ方は、横書きは左綴じ、縦書きは右綴じ。掛け軸は縦書き、扁額は横書き。新聞、特に日刊紙は縦書き、雑誌には横書きもありますが、多くは縦書き。JP(郵便局)はがきも宛名の記載例は多くが縦書き。公式法令や官報もまた縦書きですが、国・県通達は横書きです。
漢字の国、中国はと言えば、新聞は横書きです。私の手元にある学術誌「中國語學」(日本中国語学会発行)も横書き。現在、世界中で縦書きを使用する国は、我が国のほか、ごく少数です。
さて、デジタル時代。
政府刊行の白書類は横書き。プログラミングは当然横書き。楽譜も横書き。ネットで閲覧できる法律は横書きでプリントアウトできます。「横」は、横着、横紙破り、横合いから、横のものを縦にもしない、横死、横柄、横様など、あまり良い意味では使われておらず、ズバリ「正しくないこと」と広辞苑にあります。
「縦」は、縦結びという例もありますが、縦走、縦隊、縦覧、縦列などニュートラルな使い方がされており、悪い例えには使われていません。日本をタテ社会として分析された著書もありますが。
以上、縦と横を縦横に記して参りました。
どうやら、縦書きの文章データを横書きに変換するのは簡単にできるようですから、次号は、原稿は縦書きでも、横書きコラムの編集をお願いしましょう(か?)
この冬は、降雪に備え、自宅ではずっとテレビの「dボタン」ONで、データ放送により、雲の行方をウォッチ。一人ウォッチャーでは寂しいので仲間を探したところ、大勢の仲間が見つかりました。
以下、「dボタン」活用法を御紹介。
皆さんは「dボタン」でデータ放送を活用していますか?皆さんも「チームd」にどうぞ。
新年おめでとうございます。古人の曰くは「年年歳歳、花相似、歳歳年年、人不同」でした。最近は気候変動で花もよく観れば、人同様、同じからずになっているかもしれません。
昨年11月30日に、令和2年国勢調査結果(確報値)が公表されました。前回5年前と比較しますと、人不同で様々な変化が見られました。詳細はこちらでご覧ください。
関連リンク:令和2年国勢調査結果(確報値)について
私自身もこのコラムを担当し92回目の執筆になり、振り返りますと、やはり不同を感じます。
その一つは、遅ればせながら、スマホ利用の多様化、多頻度化です。辞書代わりとしてはもとより、ニュース速報、SNS、ナビゲーション、電子決済など多種多様です。
特に、音声、データ、画像などの転送(最近ではウェブ会議も)という、20世紀には電気通信事業者でなければ制度上できなかったことが、ケータイ・スマホで制度的にも技術的にも可能になったことです。(Wi-Fiが一つの例)
もう我々は、一端の電気通信事業者(いわばマルチメディア事業者)なのです。
現在のスマホは、一昔前のスパコン並みの性能・機能を有しています。まさに、第二次デジタル革命です。
もうテレビ網も電話網もデジタル化は整っていますから、残るは社内、省内、県庁内、市町村役場内のシステムのデジタル化です。
個々のCPE(顧客構内設備)のDX化が面倒なら、クラウドサービス化の途もあります。県内クラウド、全国クラウドも一方途です。昔風に言えば、タイムシェアリングサービスです。
チコちゃんに叱られないうちに着手をしましょう。