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【博物館コラムVol.9】資料のデジタル化って必要なの??
みなさま、こんにちは。博物館で歴史公文書の保存管理業務を行っています小島です。
今回は歴史公文書のデジタル化についてご紹介します。
早速ですが、みなさまは「デジタル化」についてどのようなイメージをお持ちでしょうか。
「紙の文書があるからデジタル化なんてやらなくていいんじゃない?」
「そもそもデジタル化ってなに?」
このようにお考えの方もいらっしゃると思います。
まずは、実際に今、博物館で行っている歴史公文書のデジタル化作業についてご紹介します。
公文書のうち歴史的に重要な公文書は歴史公文書といい、市役所での保存期間が満了したあとに博物館にやってきます。
いま博物館には明治、大正、昭和の歴史公文書がありますが、優先順位を決め、専用のスキャナで読み取り、デジタル化しています。スキャナで読み取り、読み取った画像を確認し、画像がゆがんでいたりした場合は再度読み取りをし、問題なくスキャンできたら、今度はタイトルを入れます。こうして、1つの文書のデータ化が終わります。
大事な歴史資料のため丁寧に扱い、かつ、1枚ずつの撮影なのでかなりの時間を要します。

デジタル化作業の様子
では、なぜこのような作業が必要なのでしょうか。
ひとつは、資料の劣化を防ぐためです。
古い時代の資料は損傷が激しいものがあり、そのままでは劣化や紛失のリスクがあります。デジタル化をすることで、劣化前の情報を長期的に保持する「保険」として機能し、原資料の保存処置と併せて行うことで、保存と公開の両立が可能になります。
二つ目としては、検索性、閲覧性の向上を図るためです。
資料を利用したい時、紙媒体の場合は博物館にお越しいただく必要があり、遠方の方などは容易ではありません。
デジタルアーカイブを活用することで、これまで利用が難しかった資料も容易にアクセスできる環境になり、みなさまにとって身近なものになるのです。
現在、歴史公文書については、表紙データのみをデジタルアーカイブに掲載中ですが、
博物館のデジタルアーカイブはこれからどんどん充実させていく予定です。
ぜひデジタルアーカイブを利用して、深い学びの旅にでかけてみてください。
新しい発見があるかもしれません。

博物館の資料閲覧端末
こおりやまアーカイブ
https://koriyama-historymuseum.jp/search.html<外部リンク>


