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【博物館コラムVol.10】「発掘された日本列島2025」展の目玉資料を紹介!
郡山市歴史情報博物館の垣内です。
2026年1月6日、特別企画展「発掘された日本列島2025」展が開幕しました。今年度で31回目の開催となる「発掘された日本列島」展は、近年注目された調査成果を紹介する、文化庁による巡回展です。今回は、全国44遺跡から、480点の資料を展示します。「発掘された日本列島」展は、郡山市では初開催、福島県内での開催は2020年以来となります。また、蔭山工務店大安場史跡パーク(大安場史跡公園)では、当館企画の地域展「郡山盆地の前期古墳」を同時開催します。
今回は、「発掘された日本列島2025」展の目玉資料を、文化庁企画の中核展示と当館企画の地域展示からそれぞれご紹介します。
中核展示からは、上官塚遺跡(熊本県嘉島町)から出土した家形埴輪・囲形埴輪を紹介します。家形埴輪と囲形埴輪の壁に描かれた円文は、鏡を表現していると考えられています。家形埴輪には縦方向の線刻も刻まれており、鏡を吊した紐の表現とみられます。また、埴輪に描かれた円文は、熊本県に数多く築造された装飾古墳にもみられるものです。そのため、上官塚遺跡の埴輪は地域性をよく表した埴輪といえるかもしれません。

(左)上官塚遺跡出土家形埴輪・囲形埴輪 (右)囲形埴輪に描かれた円文
地域展示からは、大安場1号墳(郡山市)から出土した底部穿孔壺を紹介します。今回、大安場1号墳から出土した底部穿孔壺と、その類例として知られる下侍塚古墳(栃木県大田原市)出土の二重口辺壺を並べて展示しました。郡山市で両古墳から出土した壺を並べて展示するのは初めてのことです。大安場1号墳と那須地域との関連を示すふたつの壺ですが、頸の長さや底部のつくりが違うのがわかります。両者の共通点や違いをよく観察してみてください。

(左)大安場1号墳出土底部穿孔壺 (右)下侍塚古墳出土二重口辺壺
郡山市歴史情報博物館は、「発掘された日本列島2025」展の今年度最後かつ、東日本唯一の開催館となります。
会期は2月22日までです。お見逃しなく!



