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収蔵資料について
郡山市歴史情報博物館は、博物館資料(考古資料、歴史資料、民俗資料)及び特定歴史公文書等の2つに分類される資料について収集・保管をしています。
博物館資料
考古資料
考古資料とは、発掘調査などによって発見された昔の人が活動した痕跡すべてを指します。数万年前の旧石器時代からつい最近までが対象で、土器や石器、鉄器などの道具、大地に残された住居跡やごみ捨て場などの生活痕跡など様々な種類のものがあります。
郡山市の発掘調査で出土した資料、郡山市の遺跡を理解する上で必要な資料を収集しています。例えば、妙音寺遺跡(富久山町)の貯蔵穴から出土した多くの縄文土器や貯蔵穴の剝ぎ取り資料、大安場古墳(田村町)や正直古墳群(田村町)の出土遺物などがあげられます。弥明遺跡(田村町)の旧石器や渕の上1号墳刀など、複製品や復元品も対象に含まれます。
また、実物資料だけでなく、測量調査の情報や各地で行われた発掘調査の報告書、発掘調査時の図面類、考古学にかかわる専門書といった、郡山市の遺跡を理解する上で必要な文献等も収集しています。
歴史資料
歴史資料とは、過去の出来事を紐解く上で必要となる資料の総称を指し、古文書や絵図、写真など様々な種類があります。
郡山市とその周辺地域を中心として、郡山市の歴史と文化を理解するうえで必要な資料(参考文献を含む)について収集しており、例えば、守山藩の日々の出来事を記した守山藩御用留帳や郡山村(宿)上町の旧名主である今泉家に伝わった文書などがあります。
民俗資料
民俗資料は、民具と呼ばれる一般庶民が日常の中で製作し、使用している用具を対象とし、資料の分類としては衣・食・住、生産生業、交通交易、社会生活、年中行事、娯楽・遊戯などがあります。
郡山市の生活の変遷や課程を示す生活文化全般に関する資料や、郡山市の民俗を理解するうえで必要な資料(参考文献を含む)について収集しており、例えば、羽釜や野良着などの衣・食・住に関するものや、鍬や箕などの生業に関するものがあります。
また、無形民俗(民俗芸能、風俗習慣、民俗技術等)については写真や映像、音源も収集しています。
特定歴史公文書
公文書とは、市役所などの公的な機関の職員が作成、又は取得した文書、図画及び電磁的記録であって、その職員が組織的に用いるものとして、その実施機関が保有しているものをいいます。
また、歴史資料として重要な公文書を歴史公文書といい、歴史公文書のうち、保存期間を終え博物館に移された歴史公文書を特定歴史公文書といいます。
郡山市公文書管理条例に基づき、評価選別を経て移管された特定歴史公文書を保管するとともに、歴史公文書に関係する資料(参考文献含む)を収集します。