本文
雪村周継(1500年頃~1580年代)は室町時代後半を代表する画僧のひとりです。常陸国(現・茨城県)に生まれたとされ、戦国期の画僧として山水画・花鳥画などを描きました。出家後は各地を歩いて画と信仰の道を歩み、特に会津や小田原を含む東国の大名たちとも交流を持ちました。晩年は再び会津を訪れた後、終の棲家には三春の地を選び、李田村(現・郡山市西田町)に庵を結んで隠棲したとされています。こうした歴史的背景から、郡山市及びその周辺地域は雪村研究において意義を持つ地域といえるでしょう。
本展では、当館が所蔵する雪村筆《四季山水図屏風》を高精細複製画およびデジタル画像と併せて展示いたします。
《四季山水図屏風》の高精細複製画およびデジタル映像は、本作の保存と広範な公開を両立させることを目指して2024年に制作されました。今回の特別展示では、ガラスケースを介さずに間近で雪村の筆遣いをお楽しみいただけるよう工夫を図ります。なお、この複製画は今後市内外の教育現場への貸し出しや出前授業にも活用していくことを予定しており、展示会場では出前授業の実施報告等も併せてパネル展示いたします。
私たちの郷土、福島ゆかりの作家であり、国境を越えて多くの人々に愛されている雪村。本展では、四季折々に移ろう自然の諸様を大画面に描いた《四季山水図屏風》の魅力を多角的な視覚体験を通じてご紹介します。雪村の自然への深遠なまなざしと類稀な表現世界を体感していただけたら幸いです。
◼︎会 期:令和8年(2026)年10月24日(土曜日)~11月3日(火・祝)9日間
◼︎開館時間:9時30分~17時00分(入館は16時30分まで)
◼︎休 館 日:毎週月曜日
◼︎会 場:郡山市立美術館 企画展示室
◼︎入 館 料:一般200円(150円)/高・大学生100円(70円)
※( )内は20名以上の団体料金
※中学生以下、65歳以上、障がい者手帳をお持ちの方は無料。
◼︎主 催:郡山市立美術館
《講演会》 「会津の雪村」
講師:川延安直氏( 福島県立博物館 元副館長)
日時:2026 年11 月1 日 14時00分~
会場:多目的スタジオ 入場無料・先着順