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郡山市立美術館は、イギリス美術と日本の近代美術、本(版)の美術、郷土ゆかりの美術という4つの柱のもとに作品の収集をおこなっています。
イギリス美術
イギリス近代美術を体系的に収集したコレクションは、国内でも有数のものです。ターナーやコンスタブルの風景画や、レイノルズをはじめとする肖像画からバーン=ジョーンズらラファエル前派へと、18世紀から19世紀の流れをおさえたものになっています。
日本近現代美術
岸田劉生や安井曾太郎といった日本近代を代表する作家たちの作品はもちろんのこと、油彩画の黎明期である幕末明治の作品や、明治期に普及した水彩画、そしてイギリスに学んだ画家の作品も充実しています。
本(版)の美術
版画や雑誌、本の表紙から挿絵の原画にわたり、国内外の近現代を通観する版画コレクションをそなえています。日本の版画では、幕末から明治時代の玄々堂の銅版画や石版画がとくに充実しています。また、イギリスでウィリアム・モリスが始めたケルムスコット・プレスなどの貴重な挿絵本も収集しています。
郷土ゆかりの美術
郡山には、戦前・戦中の木彫界を牽引した作家のひとりである三木宗策や、洗練されたガラス工芸を生み出した佐藤潤四郎など、優れた作家たちがいます。その作品を収集し、ご紹介し続けています。