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ゆらめく日常 アートの交差展 ~新進アーティストの視点~

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ゆらめく

ゆらめく日常 アートの交差展 ~新進アーティストの視点~

私たちは、さまざまな事柄や人と関わりながら、日常を営んでいます。日常的によく知られ、親しんでいると思える見方や考え方からいったん離れて対象を眺めたとき、自明だったものがゆらめき、不思議で驚きの対象となって立ち現れてくることがあります。アーティストたちは、何を見つめ作品を制作しているのでしょうか?

現在、アートの領域は、これまでに見られないほど広がりをみせており、複雑化する現代社会を反映し、伝統的なジャンルにとらわれない多様な表現方法が生まれています。

本展では、次世代を担う若いアーティストたちの作品を取り上げます。絵画、映像、立体など多様な表現方法による作品によって、驚き、発見が生まれるよう展示を構成します。

また、展覧会にあわせて気軽に参加できるワークショップや出品アーティストによるトークなど各種イベントを開催します。この夏、美術館で幅広く奥深いアートの世界を体感してください。

出品作家

青山ひろゆき(1977年生)、北村奈津子(1982年生)、タムラサトル(1972年生)、野口久美子(1983年生)

青山ひろゆき AOYAMA Hiroyuki

1977年 福島県生まれ
1999年 東北芸術工科大学 芸術学部 美術科 洋画コース卒業
2000年 東北芸術工科大学 芸術工科研究科 芸術文化専攻修了
2002年 第11回青木繁記念大賞公募展 優秀賞
2006年 個展「青山ひろゆき展~お気に入りの場所」 はるひ美術館(愛知)
2008年 個展「New Art Scene in Iwaki 青山ひろゆき」展 いわき市立美術館
2008年 個展「好奇心」YOKOI FINE ART(東京)
現在、東北芸術工科大学 芸術学部 美術科 洋画コース 講師

キャンディ、ラムネ、色とりどりの水飴やチョコレート。青山は日常にありふれながらも、子どもの頃には特別な存在だった対象を、ノスタルジーへと誘う天使とともに、鮮やかな色彩を用いて描きます。

チョココロネ

青山ひろゆき「チョココロネ」2008年、個人蔵

(C)Hiroyuki Aoyama / courtesy of YOKOI FINE ART

北村奈津子 KITAMURA Natsuko

1982年 宮城県生まれ
2006年 多摩美術大学 絵画学科 油画専攻卒業
2004年 個展「退職したら牧場を営むのが夢の男とその部屋」ギャルリー東京ユマニテ(京橋)
2006年 個展「アスパラガスの誤解」ギャルリー東京ユマニテ(京橋)
2008年 個展「hanging」ギャラリー椿(京橋)
現在、東京都在住

北村はあらゆる先入観から自由になって日常の事物を見つめます。対象はアスパラガスや人などさまざま。自明と思われたものが不確かなものとなり、それが不思議、驚きの対象へと変化したとき、新たな世界が開けます。北村の作品は、日常を眺める何気ない私たちの視線を再び目覚めさせます。

フェザーベッド

北村奈津子「feather bed」2008年

タムラサトル TAMURA Satoru

1972年 栃木県生まれ
1995年 筑波大学 芸術専門学群 総合造形卒業
2003年 「First Steps」 P.S.1
(ニューヨーク、アメリカ.)
2005年「超(メタ)ヴィジュアル-映像・知覚の未来学」東京都写真美術館
「ピクチャー・イン・モーション Deluxe」栃木県立美術館
「世界の呼吸法-アートの呼吸 呼吸のアート」川村記念美術館、佐倉市立美術館
2008年 リヴァプールビエンナーレ “PoP Up” exhibition by Jump Ship Rat(リヴァプール、イギリス)
2009年 「第12回 岡本太郎現代芸術大賞展」特別賞
現在、栃木県在住

タムラは、意味の破壊をテーマに、なんの背景も持たない作品をめざしています。クマはただ後退し、白熱灯はゆらめくだけ。ものに張り付く意味・設定・目的を破壊、または無視することで、そのものの存在としてみせています。

タムラサトル

タムラサトル「Point of Contact」2008年

リヴァプールビエンナーレ "Pop Up" exhibition by Jump Ship Rat

Courtesy : Takuro Someya Contemporary Art

野口久美子 NOGUCHI Kumiko

1983年 熊本県生まれ
2006年 多摩美術大学 情報デザイン学科
情報芸術コース卒業
2007年 「第12回 学生CGコンテスト インタラクティブ部門」最優秀賞
「SFCデジタルアートアワード2007 インタラクティブ部門」優秀賞
「アジアデジタルアートアワード インタラクティブアート部門」入賞
文化庁メディア芸術祭 上海展
文化庁メディア芸術祭 徳島展
「Digital Art Festival TOKYO 2007」パナソニックセンター東京(有明)

作品「String oscillation」(ストリング・オシレーション)はワイヤーを手ではじくことで成立しています。振動を触覚、視覚、聴覚を通して体感させ、持続へと迫ります。「音は振動であり、振動は世界である」とする野口の作品は、時間と空間の境をゆらめきます。

野口久美子

野口久美子「String oscillation」2006年

関連イベント

アーティスト・トーク

7月25日(土曜日)14時00分~ タムラサトル

8月1日(土曜日)14時00分~ 野口久美子

8月8日(土曜日)14時00分~ 青山ひろゆき

(企画展観覧券が必要です。)

アーティストによる公開制作

出品アーティストの北村奈津子さんが、立体作品の公開制作を行います。

8月15日(土曜日)13時00分~16時00分

8月16日(日曜日)13時00分~16時00分

場所:創作スタジオ(見学自由)

アーティストによるワークショップ

青山ひろゆき

「スタンプ・刷る大壁画を作ろう!」―天使のいる場所―
巨大なキャンディー型のスタンプに色をつけて画面に彩色します。
その後、個々が思い描くオリジナルな天使を彩色した画面に刷ります。
制作された作品は会期中、美術館内で展示します。

日時:8月9日(日曜日)10時00分~16時00分
場所:郡山市立美術館 創作スタジオなど
定員:20名 材料費:無料
電話(美術館024-956-2200)でお申し込みください。

タムラサトル

「100gをつくる」

カラーブロックの重さを100gに調整しつつ、その100gのカラーブロックを自由に組んでいきます。
その2つを同時に楽しめれば、きっとすばらしい“100g”ができるでしょう。

日時:7月26日(日曜日)10時00分~12時00分、14時00分~16時00分
場所:郡山市立美術館創作スタジオ
定員:小学生20名 申し込み多数の場合は抽選となります。
材料費:無料

保護者の方々 お子様と一緒の制作も可能です。お気軽にご参加ください。

電話(美術館 024-956-2200)でお申し込みください。

アーティストによる庭をつかった作品展示(期間限定)

野口久美子

「進行形の世界を感じる」

氷が溶ける様子、また、世界が氷を溶かす様子を、期日限定公開の作品を通して、様々な方法で観察します。

日時:8月2日(日曜日)10時00分~16時00分
場所:郡山市立美術館 庭
ゲスト:平川紀道(美術家)
定員:20名

電話(美術館 024-956-2200)でお申し込みください。

親子で楽しむギャラリートーク

講師:富岡進一(担当学芸員)日時:8月22日(土曜日)、23日(日曜日)各日とも14時00分~
場所:郡山市立美術館 企画展示室(企画展観覧券が必要となります。)

展覧会カタログ(32ページ×4分冊) 1,500円

郡山市立美術館における展示風景写真や展示作品についてカラーで紹介。

内容

青山ひろゆき

「過去と現在の架け橋 天使が誘うノスタルジー」(富岡進一)

ステートメント(青山ひろゆき)

略歴

主要文献

出品リスト

北村奈津子

「日常からの目覚め」(富岡進一)○ステートメント(北村奈津子)

略歴

主要文献

出品リスト

タムラサトル

「意味の不在/不在の意味」(富岡進一)

ステートメント(タムラサトル)

略歴

主要文献

出品リスト

野口久美子

「時間と空間の境 String oscillation」(富岡進一)

ステートメント(野口久美子)

略歴

主要文献

出品リスト

企画展
会期 2009(平成21)年7月18日(土曜日)~8月30日(日曜日)
開館時間 午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)会期中の毎週土曜日は夜間開館のため、午後8時まで開館。(チケットのお求めは午後7時30分まで)
休館日 毎週月曜日(7月20日は開館、翌日休館)
主催 郡山市立美術館
観覧料 一般:500(400)円 高校・大学生:300(240)円
 ()内は20名以上の団体料金
  中学生以下、65歳以上の方、障がい者手帳をお持ちの方は無料

ページID:0019679 更新日:2009年9月12日更新 印刷ページ表示