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岡山市にある林原美術館は、刀剣、甲冑武具、絵画書跡、陶磁器などの質の高いコレクションで知られています。なかでも、ひときわ注目すべきものに、岡山藩・池田家に伝来した能装束があります。桃山時代から幕末にいたるこれらの能装束は、重要文化財も含めて約五百領にも及び、質・量共に日本最高のコレクションのひとつにあげられます。
能楽に使われた能装束は、近世染織の中でも、卓抜した素材、意匠、技、美意識が凝縮され、一体化した、極めて完成度の高い世界を展開させました。唐織、厚板、摺箔、縫箔など、いずれも特色豊かな作ゆきを誇っています。本展は、林原美術館の全面的なご協力を得て、能装束と能面を合わせた約85点により、華麗で繊細優美な能装束の世界をご堪能いただきます。
会期 | 2005年9月10日(土曜日)~10月16日(日曜日) |
開館時間 | 午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで) |
休館日 | 毎週月曜日 |
主催 | 郡山市立美術館 |
出品協力 | 財団法人 林原美術館 |
協賛 | 株式会社ナナオ |
協力 | 独立行政法人日本芸術文化振興会 国立能楽堂 |
観覧料 | 一般:800(640)円 高校・大学生:500(400)円 ()内は20名以上の団体料金 中学生以下、65歳以上の方、障がい者手帳をお持ちの方は無料 |