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古来より、酒は人の営みの中で重要な役割を担ってきました。祭祀において神に捧げるものとして、あるいは非日常的な世界に入り込み、神と交信する手立てとして、人とともに長い歴史を歩んでいます。現代の私たちにとっても、儀式や神聖な場において酒は欠くことのできないものです。また、人と人とを繋ぐ媒介として、酒が果たしてきた役割については言うまでもありません。
本展では、酒にまつわる道具といわれる出土品から、人の営みの中での酒の位置づけが窺える絵画作品、酒販に欠かせないポスターなどのグラフィック作品、さらに酒処福島の酒蔵伝来の品々などを通じて、人々が酒とともに築いてきた歴史の一端を振り返ります。また、日本では陶磁器やガラス器が舶来して以降、それらに憧れて多様な美しい酒器が生まれました。本展では酒が醸す美意識の結晶ともいえる、古今東西のさまざまな酒器を展示します。酒が育んだ味わい深く豊かな美の世界をどうぞご覧ください。
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展覧会名 | 酒と醸す美術 美酒と美器への憧れ |
会期 | 令和5年11月3日(金・祝)~12月24日(日曜日) |
開館時間 | 午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで) |
休館日 | 毎週月曜日 |
観覧料 | 一般1000(800)円、高・大学生、65歳以上700(560)円 |
※()は20名以上の団体料金、中学生以下、障がい者手帳をお持ちの方は無料 | |
主催 | 郡山市立美術館 |
【チラシ】酒と醸す美術 [PDFファイル/1.64MB]
【出品リスト】酒と醸す美術 [PDFファイル/299KB]
●講演会:「和ガラスの見方 ―びいどろとギヤマンの材質、美意識の違い」 ※要申し込み
講師:岡泰正氏(神戸市立小磯記念美術館、神戸ゆかりの美術館 館長)
日時:令和5年11月11日(土曜日)午後2時~
会場:多目的スタジオ(入場無料)
応募締切:11月2日(木曜日)必着【締め切りました】
●講演会:「日本酒、その粋な世界」 ※要申し込み
講師:小泉武夫氏(東京農業大学名誉教授・農学博士)
日時:令和5年11月19日(日曜日)午後2時~
会場:多目的スタジオ(入場無料)
応募締切:11月2日(木曜日)必着【締め切りました】
講演会の申し込み方法【締め切りました】 〇申込フォーム(WEB)
お申込み頂いた方には、イベントの当落結果を郵便ハガキにて順次発送いたします。 |
●美術講座「酒器の愉しみ」
講師:当館学芸員
日時:令和5年11月23日(木・祝)午後2時~
会場:講義室(入場無料)
●美術講座「酒器の素材と歴史」
講師:当館学芸員
日時:令和5年12月23日(土曜日)午後2時~
会場:講義室(入場無料)
●ギャラリートーク
講師:当館学芸員
日時:令和5年11月18日(土曜日)、12月10日(日曜日) 午後2時~
会場:企画展示室(要観覧券)
【図録】酒と醸す美術