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【健康コラムVol.2】「ヒートショック」を予防しましょう!

ページID:0063608 更新日:2023年1月23日更新 印刷ページ表示

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皆さまこんにちは!保健所健康づくり課の保健師です。

12月~2月の冬場に起こりやすい事故として「ヒートショック」があります。

今回は、「ヒートショック」をテーマに皆さんに気を付けていただきたいポイントをお伝えします。

 

ヒートショックとは、温度の急激な変化で血圧が大きく変動し心臓に負担がかかり、失神を起こしたり、心筋梗塞や脳卒中を起こす原因の一つです。

浴室だけではなく、トイレや洗面所などでもヒートショックが起こりますので注意が必要です。

健康コラム2-2

 

【ヒートショックの危険性が高い方】

・65歳以上の方

・高血圧・糖尿病や脂質異常症等の病気がある方

 

【冬季は浴室内での不慮の溺死・溺水が多い】

 高齢者の浴槽内での不慮の溺死及び溺水は冬季に多く発生しており、原因の一つにヒートショックがあげられます。

 

高齢者の「不慮の溺死及び溺水」による発生月別死亡者数(令和元年)

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 出典:消費者庁公表資料「冬季に多発する高齢者の入浴の事故に御注意ください!」<外部リンク>

 

年齢別に人口10万人あたりで見ると、年代が上がるにつれて増加しており、特に75歳以上の後期高齢者の死亡者数が多くなっています。また、男女別で比較すると、男性の死亡者が多く、年齢が上がるにつれて女性の死亡者数との差が広がる傾向にあります。

 

「浴槽」での「不慮の溺死及び溺水」による男女別・年齢別人口10万人あたりの死亡者(令和元年)

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 出典:消費者庁公表資料「冬季に多発する高齢者の入浴の事故に御注意ください!」<外部リンク>

 

【ヒートショック予防のポイント】

(お風呂)

(1) 入浴前に脱衣場と浴室を暖める

  冷え込みやすい脱衣所や浴室を暖房器具で暖めることが効果的です。
 また、暖房機器がない場合には、浴室内の壁に温水シャワーをかけるなどして温度と湿度をあげましょう。

 

(2) 湯温は41度以下、浴槽につかる時間は10分以内に

 熱すぎる湯に長時間つかると血圧の変動が大きくなります。
 ヒートショックの危険性が高い方は、半身浴がおすすめです。

 

(3) ゆっくりとお風呂から出る

 入浴中は水圧が身体にかかっています。急に立ち上がることで圧迫されていた血管が拡張し、脳血流量が低下してしまい、貧血状態となる危険性があります。浴槽から出る際には、手すりや浴槽のへりを使ってゆっくり立ち上がるようにしましょう。

 

(4) 飲酒後、食後すぐの入浴は避ける

 食後1時間以内や飲酒時は、血圧が下がりやすくなるため入浴を控えましょう。

 

(5) お風呂に入る前に、同居する家族にひと声かける

 家族がお風呂に入っていることを知らず、入浴中の体調悪化に気づかないケースがあります。また、高齢者がいる家族は入浴中に声掛けをするなどの気配りも必要です。

 

(トイレ)

(1) 暖房器具を設置する

 トイレは、暖房器具がなく寒い空間であることが多いので注意が必要です。

 

(2) いきみすぎないように注意

 排便の際にいきみすぎると、心臓への負担が重くなってしまうので要注意。
 寒暖差の対策に加えて、普段からの便秘対策も重要です。

 

(3) トイレの近くに寝室を

 寒い廊下を経てトイレに行くだけでも、心臓に負担がかかります。
 可能であれば、寝室はトイレに近い部屋に設定しましょう。

 

ヒートショックは、高齢者だけではなく若い人にも起こる可能性があります。
自分は大丈夫と過信せずに、予防を行い、冬の寒さに負けず元気に過ごしましょう。


消費者庁「冬季に多発する高齢者の入浴中の事故に御注意ください!」<外部リンク>

日本気象協会「ヒートショック予報」<外部リンク>

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