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【健康コラムVol.3】「ノロウイルスによる食中毒」に注意しましょう!
皆さんこんにちは! 保健所生活衛生課、食品衛生担当です。
「ココカラこおりやま!」のコラムを今回担当させていただきます。
さて、今回のテーマは、冬に増加する「ノロウイルスによる食中毒」です。
令和3年の全国の食中毒患者11,080人の内訳を見ると、ノロウイルスによる食中毒患者が43%で、なんと病因物質別ではワースト1でした。
出典: 「日本食品衛生協会」ノロウイルス食中毒予防強化期間<外部リンク>
ノロウイルス食中毒の主な症状は、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛で、発熱もありますが軽微なことが多いです。
そして、ノロウイルスの大きな特徴は、感染力がとても強いことです。
感染した人の糞便や嘔吐物等には大量のウイルスが含まれていて、しかもごく少量のウイルスでも感染してしまうので、手指や食品等を介してたちまち感染が広がります。
また、感染しても症状を示さない人が流行期には6.6%もいたというデータもあり、自分では気づかずに感染を広めてしまうこともあるのです。
そんな怖いノロウイルス、予防するにはまずは「手洗い」!
これがとにかく重要です。
今は新型コロナウイルス対策で、アルコール消毒が普及していますよね。
「手洗いをあまりしなくても、手指をアルコール消毒しておけばノロウイルスを予防できる」なんて思っていませんか?
実は、アルコール消毒はノロウイルスにはあまり効果がありません!
ですから、「正しい手洗いを徹底すること」がとても大切なのです。
下記のリンク先を参考に、正しい手洗いの方法を意識してみてください。
日本食品衛生協会 「手洗いマニュアル」<外部リンク>
手洗いすべきタイミングは、
1.帰宅したとき、2.調理等で食品に触れる前、3.食事の前、4.トイレのあと、5.嘔吐物の処理やおむつ交換の後、等です。
次に重要なのは、「食品の加熱」です。
中心部まで85~90℃で90秒以上加熱すると、ノロウイルスを無力化できると言われています。
以上になりますが、少しでもノロウイルスについて知っていただければ幸いです。
それでは皆さん、食中毒に気を付けて元気にお過ごしください。
ノロウイルスについて、より詳しい情報を知りたい方は下記のリンク先をご覧ください。
厚生労働省 「食中毒の原因(細菌以外)」<外部リンク>
首相官邸 「ノロウイルス(感染性胃腸炎・食中毒)対策」<外部リンク>