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【健康コラムVol.9】知ってほしい梅毒のこと

3 すべての人に健康と福祉を
ページID:0091433 更新日:2023年10月20日更新 印刷ページ表示

タイトル

 みなさん、こんにちは。保健所保健・感染症課の保健師です。

 今回は、「梅毒」についてお伝えします。

梅毒は過去の病気ではありません

・決して昔の病気ではありません。
 今も全国的に増えていて、だれでもセックスで感染する可能性のある病気です。

・男性は10~50歳代で多く、女性は20~30歳代で増加しています。

・郡山市でも、2013年には年間8件でしたが、2022年には61件になり、2023年9月末で58件となっています。

グラフ

梅毒は細菌に感染しておこる病気です

・梅毒トレポネーマという細菌が原因でおこります。

・全身に症状が出る可能性があり、治療しなければ、数年~数十年後に脳や心臓に病変ができます。

・女性が妊娠前~妊娠中に感染すると、流産・死産や子が梅毒にかかった状態で生まれる先天梅毒となる可能性があります。

梅毒の症状は感染期間で変化します​

・感染してからの期間で症状が変わります。

・症状が自然に消えてしまうこともありますが、その間も症状が進行してしまう場合があります。

・感染後1か月ごろ:感染した場所に「しこり」や「できもの」「ただれ」などができますが、治療を受けなくても症状が自然に消えます。

・感染後3か月ごろ:手のひらや足の裏など全身の様々な場所に「発疹」ができますが、治療を受けなくても数か月で発疹は消えます。

・数年~数十年後 :臓器に「腫瘍」ができたり、脳や神経などに病変ができます。
 ※潜伏梅毒:症状がないまま何年も経過することがあり、皮膚や内臓で病気が進みます

梅毒の主な感染ルートは性的接触です​

・性的な接触によって、他人の粘膜や皮膚と直接接触することで感染します。膣のセックスだけでなく、アナルセックスやフェラチオでも感染します。

・性器同士の接触だけでも感染する可能性があります。

・病変が口にあった場合は、キスだけで感染する可能性もあります。

梅毒は治療できます

・内服薬や注射での治療ができます。

早期の適切な治療で完治も可能です。

梅毒から身を護る

・性的接触時にはコンドームを使用することが大切です。

・コンドームを使用しても、覆われていない部分からも感染する可能性があるため、注意が必要です。

・性的接触の機会があった後に、気になる症状が現れたら、即、医療機関を受診しましょう。また、パートナーが感染した場合も、必ず受診しましょう。

・症状がある間や治療中は、相手に感染させる可能性があるので、性的接触や濃厚な接触を控え、医師から治療終了の判断がでてから再開してください。

梅毒が心配なら検査もできます

・気になる症状がある方は、受診をお勧めしますが、症状がないけれど心配・・・という方は、保健所で検査が受けられます。

・保健所の検査は、匿名・無料での血液検査です。
 月に2~4回、予約制で行っています。
 心配なことがあってから、2か月経過したタイミングでの検査をお勧めします。

早期発見・治療