ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 文化スポーツ部 > 国際政策課 > 004 出会いに感謝【杉山隆彦】

本文

004 出会いに感謝【杉山隆彦】

ページID:0004456 更新日:2021年12月2日更新 印刷ページ表示

004 出会いに感謝【杉山隆彦氏】

杉山隆彦氏の顔写真​私は、音楽と出会い、今日まで音楽を通して多くの方々と知り合う事が出来ました。きっとこれからもこの出会いは続く事と思います。

大学卒業後、ヤマハピアノ調律学校、ヤマハ管楽器リペアスクール、神田商会、アルシェ、音響会社と多くのメーカーにお世話になり、楽器の修理と調整などを学んで帰郷しました。それからラジオ福島の番組のパーソナリティを経験したりと、出会う方々にお世話になり多くを体験しました。その中でも印象的だったのは、当時県盲人協会理事だった葛西氏との会話です。「盲人でも音響機材は扱えますか?」との電話が入り、実際に触って頂くのが一番納得して頂けるだろうと自宅に機材を持ち込み、操作方法を体験して頂いた時、「点字は、カタカナなんです。だから、漢字を知らない。数字は数を学ぶと書く!と友人に教えてもらいました。杉山さん、でもね、漢字ってなんて素敵なんでしょう。じゃ、おんがくは、音を学ぶって書くんだね?って聞いたら、違うよ、おんがくはね、音を楽しむって書くんだって言うんです。私は嬉しくなってね。あなたの仕事は、楽しい器をこうして紹介して、使ってもらって、楽しくしてくれる職業。いいですね。」彼の話で人生観が変わりました。それまで、そんな風に自分の天職と誇れるような気持でしていただろうか?その時から、『楽器』に対する思いが変化したのです。

2年程前、商店街の理事長を仰せつかり、今までの資料等の入っている段ボール箱を整理していて、あるチラシを見つけました。そこには、昭和25年4月20日発表と書かれていました。当時の商店街の名店が広告を載せ、横には楽譜が載っていました。曲名は『郡山さくら音頭』。しかし、近所の長老の方々に聞いても、しっかり覚えている人がいませんでした。メロディがあるのだから、音楽として再現したい。そう思いながら今年になり、地元コミニティ放送で一緒にパーソナリティをしている音楽友達とチラシを見ながら談話していると、作曲古関裕而?の文字に気付きました。今年のNHK朝ドラは古関裕而氏をモデルにした内容。この出会いが、今回の『郡山さくら音頭』復活プロジェクトの始まりでした。ご遺族のご了承を頂き、70年ぶりにこの曲がCDになり復活するのです。制作にあたっては、今まで出会った音楽仲間の方々がボランティアで参加して下さいました。当時100店舗以上あった商店街も現在は22店舗ほど。コロナ禍の中で、なんとか商店街に活気を取り戻したい。一人でも多くの方にこの曲を聞いて頂き、盆踊りや、敬老会、文化祭などで使用して頂きたいと会員一同が願っています。

出会いとは不思議なものです。何かの縁や絆を感じる時があります。音楽業界は狭く、どこかでだれかにお世話になって、互いに助け合って出来るものです。これから出会える喜びを噛みしめてお役にたてる仕事をしたいと思っている今日この頃です。出会いに感謝。ありがとう。

打合せの様子十字屋楽器店集合写真

楽都郡山のイメージ図