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歴史情報博物館準備室長の嶋根です。
郡山市では、現在、新しい博物館「郡山市歴史情報博物館」を中央図書館西側に建設しています。開館は、来年3月15日㈯に決まりました。
この博物館は、歴史資料として重要な公文書等を適正に保存し効果的な利用を図るための公文書館機能を有する博物館で、本市の歴史や文化の成り立ちを理解する上で重要な資料の展示を通して、豊かな地域史像を発信する拠点施設となります。
<外観パース>
2019年3月に策定した「基本構想」から、これまで多くのステークホルダーの皆様からのご協力をいただき博物館整備も最終段階に入ってまいりました。
我々準備室スタッフ一同、約4ヶ月後に控えた開館に向けて、期待と喜び、そして責任の重さを感じているところです。このコラムを通じて、「郡山市歴史情報博物館」のビジョンや今後の計画、準備段階のお話などについて、準備室スタッフにより開館までの間、計15回に渡り博物館の魅力などをお伝えできればと思います。
郡山市歴史情報博物館は単に過去の出来事や遺物を展示する場所ではありません。博物館は、訪れる人々に歴史の深い理解と共感を提供する場所でありたいと考えています。私たちの目標は、展示を通じて地域の歴史や文化を広く紹介し、それがどのように現在に影響を与え、未来に続いていくのかを探求することです。博物館の展示は、厳選された歴史的資料や遺物を通じて、本市の豊かな歴史を鮮やかに描き出すことを目指しています。特に、地域の祖先の文化や、近代化の過程での出来事、重要な歴史的な転換点を紹介することで、訪れる市民の皆様が自分たちのルーツを再発見し、郷土への愛着と誇りを持つきっかけを提供してまいりたいと考えています。
また、私たちは博物館が交流の場や教育の場としても重要な役割を果たすべきだと考えています。そのため、開館後は、歴史に関する内容ばかりでなく、様々な活動を通し、幅広い分野のプログラムの提供を検討しており、子供から大人まで、すべての世代が楽しみながら学び集える環境を整えていきます。さらに、美術館や図書館を始めとする関係機関との連携を図るとともに、市内の企業や団体、学校等との取り組みを通じて多彩なプログラムを展開し、新たな交流や学びの場を創出していきます。
「郡山市歴史情報博物館」が単なる展示空間を超えて、地域社会の中心となり、人々が集い、交流し、学び合う場となるよう努めてまいります。そのために、市民のみなさまからの声を大切にし、フィードバックを反映させながら、常に進化し続ける博物館を目指します。
開館までの期間、市民の皆様のご期待に沿えるよう準備室スタッフ一同全力を尽くして準備を進めてまいります。新しい歴史博物館が、訪れるすべての人々にとって特別な場所となるよう、どうぞご期待ください。
<展示製作ミーティング状況>