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國分洋平さん(郡山市在住)
職業:農家、造園業
出身:神奈川県横浜市(直近は兵庫県)
趣味:自転車(フリーライド)お酒(ラム酒ほか)
「妻の実家が農業をしていたため、郡山産のお米を食べる機会がありました。それが本当に美味しくて。転職活動をしている中で、自営業という道も考えるようになりました。」
大学卒業後、自転車関連の会社に就職。車体の企画などにも携わりながら、自転車販売店へ営業、販売をしていました。
「前職で全国を回っていたので、移住することに不安はありませんでした。ただ移住する前には都内の「ふるさと回帰支援センター」に相談したりして移住後のビジョンはできるだけ明確にしていきました。」
結婚と移住を機に米づくりの世界に飛び込んだ國分さん。
「農業を始めるにあたり、矢吹町の農業短期大学に通いながら1年目をスタート。それでも最初は知識不足や言葉の壁を感じました。
さらに農業は人間関係が大切だと感じるようになり、礼儀やご挨拶は欠かさないように心がけるようになりました。」
その背景にはある過去の出来事の影響があるとのこと。
「3年前に田んぼの稲を枯らしかけたことがありました。米づくりには気候や水路の知識も重要なのですが、それは農業に関わる方との交流の中でしか得られない事だと、痛切に感じました。」
それでも米づくりには大きな魅力を感じている國分さん。
「最近子供が生まれたことで、自分たちが作っているものが子供たちの口に入ること、成長に直結していることに、強い責任感とやりがいを感じています。」
今後について「米づくりは毎年、そして田んぼごとに個性があり気を抜けません。一方で、自転車業界に関わっていた経験から、自治体などからまちづくりに活かしたいと声をかけられる機会が増えてきました。」
「本業の農家を中心としながら、自分らしい生き方を実現していきたいと思います!」という國分さん。
國分さんからは柔らかな雰囲気の中に、強い意志を感じました。
2021年3月取材