本文
【博物館準備室コラムVol.10】開館まであと50日!
こんにちは。歴史情報博物館準備室の高橋です。コラムも10回目となり、開館まであと50日とせまってきました。魅力ある施設となるよう、職員一同、全力でラストスパートをかけております。
私は、開館後の運営について担当しています。閉館後の収入金額や入館者数の集計は、短時間で正確に行わなければなりません。そこで、ローコードツールであるkintoneのアプリで日報を作成することで、集計作業を減らし、その分、金額の確認などを重視するようにし、業務の効率化を図るようにしました。また、団体での観覧受付や資料閲覧受付などを集約、一元化し、予約状況が容易に分かるようにしようと、現在、kintoneのアプリを作成中です。皆様が利用しやすいようなフォームの入力方法やインターネット以外からの受付、集約方法などについて検討しているところです。
さて、今回は、私の個人的な館内のおススメを紹介します。
1.映像を駆使した展示
館内は決して広いというわけではありません。展示する品も限られてきます。そこで、常設展では、展示資料に加え、各時代の資料を3Dのデジタル画像で紹介し、その資料を360度どの角度からもご覧いただけるようになっています。また、手をかざすことで映像が展開するインタラクティブコンテンツや時代ごとのアニメーションなどで郡山の歴史にいざないます。常設展示以外でも、日本遺産や市内の文化財等を紹介するモニターや、馬車鉄道に乗り込み、車窓風景を疑似体験できるVRトラベルもありますので、ぜひご体感ください。馬車鉄道については、次回の担当が詳しくお話しする予定です。

<映像を駆使した展示>
2.かくれ「じょもにゃん」
この写真は、西田町の町B遺跡から出土したネコの頭の形に見える土製品です。町B遺跡は、縄文時代の中期から晩期の遺跡で、多くの住居跡や遺構が発見され、たくさんの土器や土偶などが出土しており、遺構や出土品から埋葬の風習や当時の暮らしを知ることができる本市の縄文時代の代表的な遺跡のひとつです。この土製品はネコの頭の形のように見えますが、縄文時代に現在のようないわゆる「イエネコ」がいたかどうかは分かっていません。何の形をかたどったものなのか、想像がふくらむ出土品です。
この土製品を所蔵・展示している市内の大安場史跡公園が令和5年に愛称を募集したところ、「じょもにゃん」に決まり、たくさんの方に親しまれてきました。

<じょもにゃん>
この「じょもにゃん」の形を模したものが博物館敷地内に隠されています。ぜひ探してみてください。「じょもにゃん」は引き続き大安場史跡公園のガイダンス施設内で展示されますが、博物館にはレプリカが展示されます。そのほかに、町B遺跡から出土した土器も常設展示室で見ることができます。

<かくれ「じょもにゃん」>
3.多彩なイベント企画
当館では、常設展示のほか、郡山市の魅力あふれる「情報」を発信するため、開館後にさまざまな企画を行う予定です。現在、市内外の皆さまとイベントを企画中です。詳細が決まり次第、随時ウェブサイト等でお知らせしていきますのでお楽しみに!