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Vol.115 竹筋コンクリート協議会

ページID:0105587 更新日:2024年3月21日更新 印刷ページ表示

 CO₂削減などの環境問題解決に向け、竹を材料とした竹筋(ちっきん)コンクリートの復活に取り組む竹筋コンクリート協議会。事務局長の高橋明彦さんに活動への思いを伺いました。

 ​竹筋コンクリート協議会01

活動のきっかけは?

 土木現場で鉄筋コンクリートがよく使われていますが、鉄を作る際にはCO²が発生します。また、実際は鉄筋の強度までは必要ない場合も多く、そんな現状を問題に感じていました。そんな中、震災後に竹林が放置され、復興の課題になっていることを知りました。
 そこで、昔はよく使われていた竹筋コンクリートを復活させて、これらの問題を解決したいと思うようになりました。仕事仲間にも相談し、今の技術と組み合わせれば実現可能だと考え、2020年に協議会を設立し、取り組みを始めました。

どのような活動ですか?

 どんな製品なら、強度の問題をクリアして販売できるかを実験することから始めました。日本大学工学部や企業の力を借りながら何度も実験を繰り返し、U字溝などのコンクリート二次製品なら、十分な強度を保てることが分かりました。
 また、製品化に当たっては、人手が必要となります。調べていくと、竹の伐採時期の11月から2月は営農者の閑散時期と重なることから、協力を得られることが分かりました。さらに、竹の加工処理に協力してくれる障がい者団体を見つけることができ、製品化の目途がついてきました。​

実験

機械を使い、竹筋コンクリートの強度を何度も測定しました

U字溝

鉄筋ではなく竹の骨組みでU字溝を試作。強度もばっちり!

活動のやりがいは?

 学会での論文発表や、ニュースに取り上げてもらったことで、「全国展開する際にはぜひ協力したい」「竹の加工を手伝わせてほしい」など、県内外から多くの反響がありました。活動に共感してくれる仲間がどんどん増え、モチベーションのアップにもつながりますね。​​

今後は?

 今年から来年にかけての製品化を目指しています。竹材の廃材をバイオマス発電や肥料に生かす研究も進めているので、今以上に地域と連携していきたいですね。
 SDGsの視点を持ちながら、社会に役に立つ製品になるよう、これからも取り組んでいきます。​

問い合わせ

親和設計株式会社(ホームページはこちら)<外部リンク>

同協会(新和設計(株))電話:024-927-4471

 

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