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vol.97 佐藤 舞さん

発達に障がいのあるお子さんの子育てをサポートする団体「Lino」の代表を務める佐藤 舞(さとうまい)さん。活動への思いを伺いました。
子育てがつらい時、手を取り合える社会を目指して
わが子が自閉症と診断された時、周りの誰にも相談できなくて、私は人生のどん底にありました。「この子をどう育てていけばいいのか」と、先の見えない不安を抱えて、世界の全てが敵に見えるほど追い詰められていました。
そんな時、似た境遇のお母さんと出会い、同じ悩みを分かち合える存在に救われました。「こんなコミュニティが欲しかった」という話をきっかけに、無いなら作ってしまおうと、2018年にLinoを立ち上げました。
障がい児の育児には、専門家でも解決できない日常の悩みが山ほどあります。Linoでは、お母さん同士がお互いの悩みや経験を気軽に話して情報交換できる交流会を毎月開いています。また、年に数回は農業体験やマルシェなども開催します。障がいがあることで社会との接点が薄れがちな日常に、外とつながる機会をもっとつくりたい。障がいがあっても人と関わり、支え合えるという経験を積み重ねることが、子どもとお母さん両方の自信につながると信じています。
先日の交流会では、初めて参加した方が子育ての大変さや心の内を勇気を出して打ち明けると、周りの仲間たちが自然と背中をさすり、「何かあったら連絡して」と支え合う光景が広がりました。その瞬間、活動を続けてきて本当に良かったと胸が熱くなりました。
私の理想は、いつかこの活動が必要なくなる社会です。誰もがへだてなく、一人の人間として当たり前に手を取り合うそんなあたたかい社会を目指して人と人の橋渡しをすることが、私の役目です。

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(広報こおりやま2026年5月号より。内容は当時のもの。)
関連リンク
発達障がい児凸凹発達児子育てサポートLinoインスタグラム<外部リンク>






























































