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Vol.90 菊池信太郎さん
小児科医で菊池医院の理事長兼医院長、認定NPO法人郡山ペップ子育てネットワークの理事長として、子どもに深く関わる活動をされている菊池信太郎さんに取り組みや思いなどを伺いました。
どのような活動ですか?
東日本大震災により、福島の子どもたちは心身ともに大きな影響を受けていました。
子どもたちへのケアの必要性を強く感じ、市や教育委員会、市医師会などに協力を求め、「郡山市震災後子どものケアプロジェクト」を立ち上げることになりました。
プロジェクトでは、子どもの居場所づくりやPTSDの予防、絵本の読み聞かせなど、震災によるさまざまな環境変化から子どもたちを守るための活動を行ってきました。
また、外で遊ぶことのできない子どもたちが思い切り遊べる場所づくりが大事だと声を上げ、関係者の協力を得て、ぺップキッズこおりやまの設置が実現しました。
ペップキッズで元気に遊ぶ子どもたちを目にし、心とともに体のケアも充実させなければならないと改めて実感しました。
そこで、子どもたちが健康的に心と体を育む環境を整えるために、平成24年に郡山ペップ子育てネットワークを設立。以来、「福島の子どもたちを日本一元気に」をモットーに、ペップキッズこおりやまの運営や生活習慣に関するアンケート調査、体力運動能力調査などを行い、福島の現状を国内外に発信しています。
令和2年には、「まちの保健室」として地域の健康を見守る「健康街づくり推進プロジェクト」をスタート。医院を拠点に地域の方々の健康や、子どもがもともと持っている育つ力を支える子育ち支援を実践する場づくりを目指し、「スマートウェルネスタウンペップモトマチ」を昨年9月にオープンさせ、中心市街地活性化の一翼を担えるよう活動しています。
ペップキッズこおりやまで元気に遊ぶ子どもたち
「まちの保健室」の拠点となる菊池医院
今後は?
これまでの活動を継続して「日本一元気な子どもを育む都市」になるよう取り組んでいきます。
また、子どもたちや私の趣味に関する本を集めた図書館で、野菜嫌いな子どもでも美味しく食べられる野菜を使ったジェラート屋さんもやってみたいですね。(笑)
(内容は「広報こおりやま2022年3月号」掲載当時のもの)