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Vol.51 笹川語りの会

ページID:0003579 更新日:2021年12月2日更新 印刷ページ表示

笹川語りの会のメンバーの写真

安積町笹川地区に伝わる「あばれ地蔵」の話を中心に、地域に伝わる民話などを語り継ぎ、歴史を後世へと伝える「笹川語りの会」。会長の重川君子さんにお話を伺いました。

活動のきっかけは?

私たちが住む笹川地区には、米の収穫を終えた村民が秋祭りの無事を願い、縄に結ばれた地蔵を村中引っ張り歩く「あばれ地蔵」という風習がありました。地元のことをよく理解し、多くの人に、私たちの地域の歴史を知ってもらいたいと考えていました。そこで、公民館が開催する、地域の民話などを学ぶ教室に参加した人たちが集まり、笹川の歴史を語りで伝えるため、平成22年11月に会を設立しました。現在は会員10人で活動しています。

どのような活動ですか?

小学校や福祉施設などで年に約60回講演会を行っているほか、毎年笹川みんわ祭りを開催し、多くの人に語りを楽しんでもらっています。「あばれ地蔵」のほかに「笹川の五狐」という地元の話、県内に伝わる民話も語るので、たくさんの物語に触れられるんですよ。
また、会員は30~40個の話を覚えていて、日頃から練習を欠かしません。抑揚を付け、感情を込めて、相手に語りかける。聞き手が、話の情景を浮かべられるよう心掛けています。

活動して良かったことは?

子どもたちに話をすると、内容が少し難しいのか、飽きてしまう子もいます。もっと分かりやすく伝わるように工夫ができないかと悩みました。そこで、紙芝居を作成して披露したところ、子どもたちには「とっても分かりやすい!」と大好評で、興味を持って聞いてくれるようになりました。
また、福祉施設で講演した際、終演後に涙ぐむ方がいました。声を掛けてみると「昔を思い出して、懐かしい気持ちになれた。また話を聞かせてね。」と言ってくれて、思わず私も目頭が熱くなりました。活動を続けていきたい。そう思えた一言でしたね。

今後は?

これからも、先人たちが残してくれた貴重な宝物である民話を、多くの人に語り伝え、地域の親睦を深めるきっかけにしたいです。
11月2日(金曜日)に、安積町の天性寺であばれ地蔵を開催します。語り部の披露のほか地蔵打ちも体験できますので、ぜひお越しください。

問い合わせ

同保存会 電話番号:024-945-1437