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Vol.46 郡山南川ホタル愛好会

ページID:0003581 更新日:2021年12月2日更新 印刷ページ表示

郡山南川ホタル愛好会メンバーの写真

ホタルが生息できる南川を目指し、南川の清掃活動や水質調査、ホタルの生育・研究を行う郡山南川ホタル愛光会。会長の遠藤芳和さんに話を伺いました。

活動のきっかけは?

南川周辺は、私が小学生だった昭和20年代は、川遊びをしたり、夏には多くのホタルが飛び交うほどきれいでしたが、近年は、宅地化の広がりにより、生活排水が川に流入するなど、徐々に汚れが目立つようになりました。昔の光景を孫に話したとき、「私もホタルを見たい」と、目を輝かせていました。私もきれいな川を取り戻し、再び南川でホタルを見たいと思い、平成21年に地域住民に声をかけたのを機に、同愛光会が発足しました。

どのような活動ですか?

ホタルの飼育と、ホタルが生息できる南川の自然環境を取り戻すための活動をしてます。

まずは、自分たちでホタルを育てようと幼虫の飼育を始めました。気温や水槽の水循環など飼育状況をノートに記録し、5年が過ぎた頃、卵から幼虫、幼虫から成虫へとふ化できるようになりました。今では、約300匹のホタルを人工ふ化しています。そして、毎年6月に「ほたる祭り」を開催し、ドジョウなどに触れたり、夜は公民館で、ホタルの鑑賞会を行っています。

ホタルの放つ光にじっと見入っていた親子から、「美しい光に感動しました」と聞いたとき、活動を続けていて良かったと思いました。

また、毎月2回、南川の清掃を行うほか、日大工学部の先生などに指導を受け、水質を調査しています。子どもたちは、川の上流でホタルが住めるほどに環境が改善したことを知り、とても喜んでいます。

ほたる祭りで昆虫などに触れて喜ぶ子どもたちの写真南川で川の水環境を調べる小学生の写真

今後は?

ここ数十年で、川が本来持つ自然環境を人間が壊してしまったと思います。私たちの世代は、失った環境を取り戻す使命があると感じていて、ホタルの飼育は、その活動の一つです。南川の水質が改善することで、子どもたちが川で元気に遊び、いつの日か川辺でたくさんのホタルを見られたら素晴らしいですね。

6月16日(土曜日)に久留米公民館で「ほたる祭り」を開催します。ホタルや水生生物に触れ、環境改善への取り組みを知ってもらえたらうれしいですね。

(広報こおりやま2018年6月号より。内容は当時のもの)