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Vol.44 芳賀地区学校支援ボランティア推進協議会
芳賀小学校や郡山第四中学校の学習活動などを、地域ぐるみのさまざまな取り組みによって支援する「芳賀地区学校支援ボランティア推進協議会」。会長の宗像金三さんに話を伺いました。
設立したきっかけは?
平成21年に教育委員会から委嘱を受けて、豊かな知識や経験を持つ地域住民が学校教育に協力する「学校支援地域づくり事業」の実行委員を務めていました。地元の芳賀地区でも、同じ取り組みができるのではないかと考え、公民館や学校と連携して、同年に団体を設立しました。
ボランティアはさまざまな年代や職業で構成されていて、現在は約50人で活動しています。
どのような活動ですか?
学校から依頼を受けて、授業や学校行事の内容に合ったボランティアを派遣します。水泳の授業では、地区の体育協会と協力して、プールの安全確保などを行います。昨年は延べ200人が活動に参加しました。
また、地元のよさこいクラブが、子どもたちに運動会での振り付けを指導し、一緒に発表します。児童や保護者だけでなく、地域の皆さんにも喜ばれているんですよ。
他にも、通学路の見守りや縄跳び大会の運営補助、社会科見学での付き添いなど幅広く活動しています。
活動して良かったことは?
子どもたちとの交流を通じて、地域の一体感が深まったと思います。「おはようございます!」と、子どもたちが元気にあいさつしてくれると、うれしくなりますね。
また、ボランティアは年配の方が多く、高齢者の生きがいづくりにもつながっています。2月末には、学校の給食会に招待されて、活動への感謝の手紙をもらいました。子どもたちの優しさと笑顔が、「この子たちのために、これからも頑張ろう」と力をくれるんです。
今後は?
3月に、芳賀地区の各種団体を結ぶ連絡協議会を立ち上げました。多様な人材が集まることで、学校支援ボランティアを充実させながら、地域のさまざまな課題にも取り組みたいですね。
地域の子どもたちは、そこに暮らす全ての住民で育てることが大切だと思います。現在の活動が、子どもたちの郷土愛を育むことにつながれば、幸せですね。
(広報こおりやま2018年4月号より。内容は当時のもの)
実際にプールに入り、バタ足などを指導します
みんなで踊るよさこいは、運動会の恒例行事に定着しました