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Vol.41 ことふみ郡山
日本語の美しさや歴史・文化の奥深さなどを子どもたちに知ってもらうため、古典の素読や百人一首の体験などの活動を行う「ことふみ郡山」。代表の渡部幸子さんに話を伺いました。
活動を始めたきっかけは?
元々、英語教室を開いていたのですが、授業の中で、遊び感覚で日本の歴史にまつわる話を教えたら、子どもたちが、すごく興味を持ってくれたんです。そして、もっと知りたいという子が増えてきたんです。
そこで、子どもたちが古典文学と英語に親しみ、世界で活躍できる国際感覚を身に付ける場を作ろうと、平成26年に活動を始めました。昨年から「キッズパーク」という団体名を、古事記から名前を取った、「ことふみ」と変えました。言葉の持つ力を感じてほしいという思いを込めています。
どんな活動ですか?
毎月、日本の文化を英語で紹介する練習や古典などを通して、歴史を学ぶ「古典探検隊」の活動をしています。探検隊では、古事記や和歌などを声に出して読み、日本語の美しさや表現を身に付けます。子どもたちにとっては、難しい漢字や言葉も多いですが、自分で調べたり、質問するので、学ぶことへの興味にもつながっていると感じますね。また、オリジナルのカルタを作り、ゲーム感覚で学べるように工夫しています。
活動して良かったことは?
保護者の方から「子どもが習ったことを教えてくれた」などの反応があり、子どもたちの成長や親子のコミュニケーションのきっかけにもなり、うれしいです。最近は、百人一首の大会を開催したほか、パペットを使って、祝日の由来や日本の歴史などを紹介する動画を、動画投稿サイトに投稿しています。子どもたちがパペットの声を担当することもあり、親しみやすい動画で視聴者に楽しんでもらえています。
今後は?
日本の文化を学ぶ外国の団体から交流をしたいという連絡があり、合同事業を考えています。このような機会を活用して、子どもたちが世界に触れるきっかけを広げるとともに、郡山や日本の魅力を世界に発信してほしいですね。
1月8日(祝日)に、ミューカルがくと館でお正月学習会を開催するので、ぜひ参加してください。
(広報こおりやま2018年1月号より。内容は当時のもの)
百人一首では、詠み手も子どもが行います
投稿動画では、日本文化にまつわる豆知識などを紹介