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Vol.53 日和田郷土史会
日和田町の歴史や史跡を調査し、歴史カルタなどを通して、郷土愛を育む活動をする「日和田郷土史会」。会長の仲本武司さんにお話を伺いました。
活動のきっかけは?
日和田地区の歴史を学ぶ講座に参加した受講生たちが、もっと深く地元を知りたいと思い、平成4年に団体が作られました。現在は、会員32名で活動しています。
どのような活動ですか?
史料調査や課外研修のほか、日和田の歴史を記したカルタ制作や高倉人形の復活に取り組んでいます。
郷土史研究では寺社巡りをしたり、石碑の拓本をとり、何が刻まれているか調べています。その結果、日和田は鋳物のまちで、鎌倉時代から祭礼用の鉄鉢などを作っていたことが分かりました。このような調査結果を多くの世代に分かりやすく伝えるために、3年前に公民館と協力して、歴史カルタを作りました。
読み札や絵札のデザインなど全て自分たちで考える作業は、苦労しました。現在は小学校や老人クラブ、オレンジカフェなどでカルタ大会をしています。
また、かつて日和田の重要な文化として栄えた高倉人形の復活にも力を入れています。札幌で活動する団体に協力いただき、昨年から人形浄瑠璃の講座を開催しています。三人一組で、一体の人形を操るのは体力が必要で大変ですが、息を合わせて、顔の表情や手足の動きを表現しています。
カルタ大会は、多くの札を取ろうと毎回白熱します
拍手が鳴りやまなかった人形浄瑠璃の発表会
活動して良かったことは?
カルタ大会では、子どもから高齢者までが、真剣に競技しており、郷土を楽しく学ぶ様子を見ると、作って良かったと感じます。今では、学校の恒例行事にもなっているんですよ。
また11月に、多くの町民の前で人形浄瑠璃の発表会を開催しました。演技を見た方が自分もやりたいと、前回より講座参加者も増加しており、人形浄瑠璃の復活の兆しを感じています。
今後は?
私たちは、地元の歴史を紐解きながら、日和田町をもっと知り、好きになってほしいと活動を続けてきました。今後も郷土に誇りを持ち、芸能活動を継続しながら、日和田町の活性化につなげたいです。1月12日(土曜日)に新春郷土カルタ大会を日和田公民館で開催しますので、ぜひお越しください。
問い合わせ
日和田公民館 電話番号:958-2352
特定非営利活動法人しんせい