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Vol.92 美環大谷会
地域のつながりを深めることを目的に、アヤメを植えるなど三穂田町の豊かな自然景観を未来に残す活動をしている美環大谷会。会長の芦名房雄さんに活動について伺いました。
活動のきっかけは?
近所で見かける子どもがどこの家の子どもか分からないことが増える中で、子どもからお年寄りまで顔見知りになってコミュニケーションの取れる関係を作ることが、地域の将来のために必要だと思うようになりました。
そこで、住民同士が知り合えるきっかけになればと、地域ぐるみで植物を育てる活動を平成18年から始めました。高齢者や子育て世代なども含め、現在は100人を超えるメンバーで活動しています。
どのような活動ですか?
地区の田んぼ沿いにアヤメを植える活動をしています。現在では1万本を超える規模になり、地域の人だけでなく、撮影スポットとして県内各地から人が訪れています。
美化活動では、子どもたちも積極的に参加し、ゴミ拾いなどを手伝ってくれます。子どもたちとは、夏になると一緒に生物調査もしています。楽しみにしている子も多く、地域の豊かな自然や魅力に興味を持ってもらう機会になっています。
▲5月中旬頃が見ごろになります。近くの墓地に駐車が可能です。
▲住民一丸となって手入れを続け、16年目を迎えました
活動のやりがいは?
アヤメが咲く心安らぐ場を作ることができたことはもちろんですが、年代に関係なく参加者に交流が生まれているのがうれしいですね。
近所で遊ぶ子どもと触れ合う機会も増えたことで、子どもを地域で見守ることができるようになりました。地域の宝である子どもと一緒に、地域ぐるみで活動することで、コミュニティが育ってきたと実感出来ていることも、活動を続ける活力になっています。
今後は?
役員の高齢化が進んでいるので、若い方とも今以上に連携をして活動していきたいです。若い方ならではの新たなアイデアが出てきたら、地域がもっと元気に面白くなるかもしれませんね。
子どもたちが地元に愛着を持つことが出来るように工夫をしながら、私たち自身も楽しみつつ、今後も継続して活動していきたいです。
(内容は「広報こおりやま2022年5月号」掲載当時のもの)
問い合わせ
三穂田町観光協会
電話:024-954-2154