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Vol.58前田沢花ばたけの会
約350平方メートルの花壇に色とりどりの花々を植え、“花いっぱい運動”では、これまで7度の最優秀賞(路側の部)を受賞している「前田沢花ばたけの会」。代表の本田松雄さんにお話を伺いました。
活動のきっかけは?
郡山ジャンクションの建設に伴ってできた近所の空き地に、残土や石などのゴミが捨てられているのを見て、近くに住み、子を持つ親として、何かできないかと考えていました。子どもが小学校からもらった球根がヒントとなり、平成5年に、保護者会の活動として、5人で花植えを始めました。「きれいな場所にゴミは捨てにくい」。継続できたのは、仲間や周りの方に恵まれたおかげと、活動後すぐに効果を感じられたのも大きな励みになりましたね。
どのような活動ですか?
毎年5月に除草や土を耕した後、種蒔きをします。花は、高さや彩りを考えて、毎年見直していて、今年は、カンナ、アゲラタム、ジニア、日々草、マリーゴールドなど10種類ほどの花が7月頃から咲く予定。気温や生育状況などを見て、水や堆肥の量を調整しています。
カンナは花ばたけを代表する花で、あでかさと力強さが特徴。しかし寒さには弱く、手がかかります。これまで球根に盛土をしたり、掘り上げて発泡スチロールに入れるなど試みましたが、最近は、ビニーハウス内に「室」を作り、もみ殻をかけて越冬させています。球根の半分は、公民館を通じて、周りの地区にも配っているんですよ。
活動して良かったことは?
地域活動の一環として始めたので、町内の方から「きれいだね」「元気をもらえた」などと声を掛けてもらったり、憩いの場として親しまれていることは素直にうれしいですね。車を停めて写真を撮る人の姿を見かけると、思わず笑顔になります。
今後は?
活動を始めた頃は、知識もなく、花の名前も知っているものはごくわずか。意見を出し合い、試してを繰り返すうちにあっという間に四半世紀が経ちました。活動する9人のメンバーはほとんどが同年代なので、始めた頃は、子育ての話をしながらの作業でしたが、今は介護や健康の話題が中心になっています。これからも無理をせず楽しみながらをモットーに、長く続けていきたいです。
(広報こおりやま2019年6月号より。内容は掲載当時のもの)
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同団体(電話番号)024-959-4614