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Vol.15 東成イービー東北株式会社

ページID:0003646 更新日:2021年12月2日更新 印刷ページ表示

レタスの生育状況を確認する鈴木さんの画像

宇宙で行われた世界初の実験に挑戦した東成イービー東北株式会社。開発チームの水野さんと伊東さんに、プロジェクトへの思いや今後の取り組みなどを伺いました。(水野 豊 さん(右)伊東 博 さん(左))

プロフィール

同社は、待池台の郡山ウエストソフトパーク内に立地し、異種金属同士の接合が可能な高エネルギービーム加工を中心としたものづくりを行っている。その実績が認められ、「はやぶさ2」の世界初の実験に使用する衝突装置の接合に挑戦し、成功を収めた。2017年には、経済産業省より「地域未来牽引企業」にも選定。「未来を拓く」の社是のもと、チャレンジ精神でものづくりに挑戦をしている。

インタビュー

常に「チャレンジ精神」を持って

4月5日に、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」が、小惑星「りゅうぐう」に金属弾を撃ち込む世界初の実験を行いました。私たちは、その実験に使用する衝突装置の銅板とステンレス製容器の溶接を担当しました。

今回の溶接は、爆発で吹き飛ぶ銅板をまっすぐ飛ばすため、「溶接する円周方向全てで、均一の強度で溶接してほしい。」との依頼で、高品質が求められる難しい作業でした。
私たちが得意とする電子ビームで溶接に挑戦しましたが、銅とステンレスでは溶ける温度が大きく異なるため、適切な溶接を見極める作業にはとても苦労しました。接合部分の解析を繰り返す作業の連続でしたが、「チャレンジ精神」を忘れず、粘り強く取り組み、2年半の歳月をかけてようやく完成しました。

実験当日は、どきどきしながら社員一同でインターネット中継を見守りました。実験が無事に成功し、今は安堵感でいっぱいです。夢のある事業に挑戦できたことをうれしく思います。

今後は、福島県で重点的に進めている医療・ロボットなどの分野にも積極的に参画し、郡山市から世界に向けて、日本の技術の高さを発信したいと考えています。社員の9割以上が郡山市出身の地元企業として、ものづくりを通じ、地域社会の発展に貢献できるように取り組みたいですね。

DreamerPhotoLibrary

鈴木農場が出店したマルシェの画像
プロジェクトを支えた総勢22名の社員

マルシェで野菜などを販売する鈴木さんの画像
完成した衝突装置のレプリカ