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Vol.65下亀田自治会三世代交流サロンプロジェクト
子どもから高齢者までの世代間交流などを通じ、地域の絆を深める「下亀田自治会三世代交流サロンプロジェクト」。プロジェクトを進めるリーダーの遠藤教夫さんにお話を伺いました。
活動のきっかけは?
国民の3人に1人が65歳以上の高齢者になると言われる2025年。当事者となる私たちが、自分たちの暮らす地域で何かできないかと考えていました。これまでも、自治会の集まりなどで顔を合わせる機会はあるものの、若い人たちとシニア世代間の交流は少ないと感じていました。
そのような中、自治会と子ども会、老人クラブが連携して、地域の絆を深めることを目的に、平成26年4月にこのプロジェクトを立ち上げました。
どのような活動ですか?
「楽しく学び・楽しく遊ぶ」をコンセプトに、子どもから高齢者までが、世代を越えて楽しめるイベントや講座などを行っています。毎年開催している夏祭りでは、お手玉やあやとりなどの昔遊びや流しそうめんをしています。シニア世代が子どもたちに遊び方などを教えると、会場には笑顔が広がります。参加した親子からは「初めて体験できたことがたくさんあり、とても楽しかった。また参加したい」との声も多く、やりがいを感じています。
また、「匠さん」の技を学ぶという、自分たちが講師になる「自前講座」を行っています。回覧板で講師を募集し、住民の趣味や特技を生かした地域づくりを行っています。これまでに竹細工やブックカバー作りなど、多くの匠が誕生しました。子どもたちも参加するので、世代間交流が盛んに行われます。匠となるシニア世代にとっても教えるという目的ができ、生きがいづくりにもつながっています。
今後は?
活動を続けるためにも、他の団体との協力などが必要になると思います。そして、このような交流をきっかけに世代を越え、協働して、住民みんなの居場所を作るなど、新しいカタチの地域づくりを行えればと考えています。
また、一人暮らしの高齢者や若い世代の人たちが、気軽に活動へ参加できる取り組みを増やしたいです。そして、誰ひとりも取り残さない、みんなが安心して暮らせる地域を目指して活動を続けたいですね。
(内容は広報こおりやま2020年1月号掲載当時のもの)
問い合わせ
同代表 931-1975