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Vol.22 安積黎明高校 華道部
安積黎明高校の数ある部活動の中でも、歴史が深い華道部。2年生部員の大津さん、亀谷さん、三瓶さんに華道の醍醐味や今後の目標などを伺いました。
プロフィール
安積女子高校時代から代々続く、歴史ある部活動で、現在は2年生3人と1年生8人の計11人で活動中。「決断、命を生かす、楽しむ」がモットー。
毎年8月に全国の高校生が華道日本一を競う「Ikenobo花の甲子園」東北大会に出場している。毎週の活動で技術を磨き、上位1校のみが出場できる全国大会進出を目指す。
インタビュー
花の息吹を感じて
部活動では、部員一人ひとりがそれぞれに作品を作ります。先生が用意した花材を見て、どのように仕上げるかイメージして生けていきます。
生け花で大切なことは、「決断」。花材をありのまま生けるのではなく、生ける空間のバランスを考えながら長さを調整します。きれいな花でも迷わず切る。これが決断です。
また、「命を生かす」ことも大事です。いきいきとした作品になるように、花をさまざまな方向から観察すると、花の表情が見えてきます。太陽を浴びた面を表に向けるなど、自然の姿を大切にして生けると、命が宿った作品に仕上がります。
昨年8月の「花の甲子園東北大会」には、部を代表して3人が出場しました。どん花材が用意されるか当日まで分からないため不安でしたが、これまでの経験を生かして、納得できる作品ができました。
華道は日本の伝統文化のひとつで、礼儀や命の大切さ、おもてなしの心を学ぶことができます。学内でも、おもてなしとして、卒業式に檀上に飾る大きな生け花を全員で制作しています。12月にはクリスマスリースを作るなど、季節のイベントも楽しんでいます。
そんな部活動の時間は、人間力を高め、心豊かな暮らしを考える機会になっています。華道部が後輩たちに引き継がれ、授業とは違う学びの場として、これからも続いていくこと願っています。
DreamerPhotoLibrary
花の甲子園ではそれぞれのテーマで制作
12月にはクリスマスリース作りにもチャレンジ
(広報こおりやま2020年1月号より。内容は当時のもの)