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Vol.93 熱海小学校
観光地である熱海町のよさを知り、まちに愛着を持てるよう課外活動を続ける熱海小学校。教頭の安斎知明先生、6年生担任の宍戸明子先生、6年生の佐藤太一さんに活動について伺いました。
どのような活動ですか?
本校では、何年も前から児童がボランティア活動として町内施設周辺の除草をしたり、地域の高齢者と交流したりする課外活動を続けてきました。
また、観光地である地元のことを知るため、全学年で町内の名所をまわるウォークラリーも行っています。
2年前からは、コロナ禍でこうした活動や観光客が減る中、熱海町を盛り上げようとまちの魅力を伝える活動にも力を入れるようになりました。
▲ウォークラリーでまちのスポットに訪れる
活動の特徴は?
児童が自分たちで熱海町らしさを考えて、発信していることです。
一昨年は、観光客がまちのよさを知り、楽しめるようにと観光PRプロジェクトを実施しました。
熱海町の名所や名産を題材にした「萩姫かるた」をもとに作った看板と花壇を磐梯熱海駅前に設置し、魅力を広く発信するためYoutube動画制作にも挑戦しました。
昨年は、5年生のアイデアでゆるキャラ6体をデザイン。
「意見を出し合い、興味を持ってもらえるように熱海町らしさをゆるキャラの特徴に取り入れました」と、佐藤さん。
その一つの「おんせんあたみん」は、温泉巡りが趣味の4年生。入浴しながら勉強できる特技を持っています。
▲「萩姫かるた」をもとに自作の絵の看板でまちの名産をPR
▲熱海の魅力を取り入れた遊び心のあるゆるキャラ (小学1年~6年生までの設定)
活動のやりがいは?
観光客が減っているのではと自ら課題を見つけ、観光協会の方に話を聞いたり、駅前をキレイにしたい、お店が増えてにぎやかになってほしいなど、まちへの期待を話す児童が増えました。
また、駅前の看板を見た方からお褒めの言葉をいただくなど、取り組みが地域の中で受け入れられるようになったことがうれしいですね。
今後は?
児童の自主性やアイデアを尊重しながら、地域の方々と一緒に取り組みを続けていきたいです。
ゆるキャラを活用して、観光客の心を和ませる仕掛けも出来たら面白いですね。
(内容は「広報こおりやま2022年6月号」掲載当時のもの)
問い合わせ
熱海小学校
電話:984-1866