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Vol.50 横尾 恵美さん
郡山を中心に地域・子育ての情報発信、イベントの企画運営を行う「しゅふコミ」代表の横尾さんに、活動への思いを伺いました。
親が笑顔でいられることが、子どもたちの明るい未来につながる
東日本大震災前まで私は東京、夫は郡山で生活をしていました。
震災をきっかけに「手を差し伸べられる距離」にいないと本当に困ったときには助けられないと東京生活の価値観が一転。
約半年後、妊娠を期に福島に戻りました。
初めての育児はわからないことだらけで、震災後の放射能への不安、孤独との戦いでした。
それでも風評に負けず子どもの故郷を良い場所にしたい、そんな思いから前職の美容の知識を活かし、祖父の畑のヘチマを使った化粧品を作ることを決意。
snsでつながっていた県内のママたちの力で商品化できた経験から、ママたちの無限の可能性を感じ、2019年しゅふコミの活動を始めました。
「地域ぐるみの子育て」と「主婦の力を社会に活かす」の2軸をテーマに、コロナ禍で孤立しがちな子育て世代へインスタグラムで県内情報の発信などをしています。
3月に完成した地域子育て情報誌「こおりやま子育てバイブル」は、子育てに必要な情報のほか、パパとママが一緒にコミュニケーションをとりながら子育てできるよう制作した冊子(関連9ページ)。
一人でも夫婦だけでも大変な子育ては、困ったときに頼れる場所や育児の先輩など、地域全体で行うことが大切。
子どもを真ん中に、家族を地域ぐるみで支える仕組み作りをしています。
今では主婦の力で福島をPRするチームに109人が集まりました。
実際に福島に住む私たちだからこそできる発信があると感じます。
子育て中でも親が社会とつながりを持ち笑顔で過ごせることが、子どもたちの明るい未来につながると考えています。
▲夫婦に向けて子育てワークショップを開催
(広報こおりやま2022年6月号より。内容は当時のもの)