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Vol.70 CAPこおりやま
活動のきっかけは?
1978年にアメリカで誕生したCAP(Child Assault Prevention「子どもへの暴力防止」)は、1995年に日本で初めてスペシャリスト養成講座を開催し、日本各地でCAPプログラムを提供する活動が展開されました。
そのような中、私たちは、郡山でも子どもたちへの暴力を予防する教育が必要であり、その基礎となる人権教育が重要だと強く感じ、1999年に暴力のない社会を目指してCAPこおりやまの活動を始めました。
どのような活動ですか?
就学前のお子さんから中学生、障がいのある子どもたちと、教職員や保護者などの大人を対象に、CAPプログラムのワークショップを開催しています。
子どもには、発育段階に応じた寸劇、歌、人形劇、討論などを盛り込み、暴力防止の具体的な対処方法を疑似体験を通して分かりやすく教えています。
そして大人には、子どもの権利や子どもが持つ力を引き出すための傾聴のあり方を伝えています。
また、月1回の定例会を行うほか、大学教授を講師に招いて、子どもの権利などをテーマに講演会を開催し、メンバーや参加者の意識の向上を図っています。
定例会で指導方針などについて意見を交わすメンバー
人形劇で暴力防止の具体的な対処方法を教えています
活動して良かったことは?
子どもたちがプログラムを理解し、いきいきと活動する姿や笑顔を見ることがモチベーションになっています。また、その笑顔や気持ちを共有することでたくさんのエネルギーをもらっています。
特に、参加した子どもたちが、CAPで学んだ知識と経験を生かし、暴力から自分の身を守った報告を受けたときは、とてもうれしいですね。
今後は?
今年度から県の事業を受託し、子どもへの虐待防止プログラムの実施や児童待防止のための普及啓発活動を行います。
メンバーと力を合わせてワンチームとなり、『全ての子どもに「安心」「自信」「自由」を!』を合言葉に、暴力のない世界を目指していきたいです。
(内容は広報こおりやま2020年7月号掲載当時のもの)
問い合わせ
同団体電話 080-5555-3491