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Vol.27 田中雄人さん
本市で唯一の絵本専門士である田中さん。子どもだけでなく大人にも絵本を手にとってほしいと語ります。絵本に対する思いやその魅力について伺いました。
プロフィール
福島市出身の29歳。
郡山市で唯一絵本専門士の資格を持つ。
福島学院短大卒業後、保育に携わる中で絵本の魅力に引き込まれる。
勤める菊池医院では病児保育に携わるほか、「出張えほん会」など、地域に飛び出して心で絵本を伝えている。
プレイリーダーとして、小学校などで遊びを提供する場づくりにも取り組んでいる。
絵本の魅力と可能性を信じて
短大卒業後、保育士として毎日子どもに絵本を読み聞かせる中で、大人の心にも響く絵本とたくさん出会い、これまで以上に絵本が好きになりました。
絵本専門士養成講座の募集を見た時、「絵本の魅力を知識と技能で伝えられるようになりたい」その一心で申し込みました。
絵本への思いが届いて選考に合格し、1年間の講義や演習を受講後、絵本専門士としてようやく歩み始めました。
絵本を読む時、こどもは絵をじっと見ているので、登場する虫で季節が分かるなど、とても細かいことにも気付きます。
描写されている世界が語りかける情景は、絵本の大きな魅力です。
また、絵本の魅力と可能性を伝えるため、仕事以外でも活動しています。
昨年11月には、お酒を飲みながら、感じたまま泣いたり笑い合える大人向けのおはなし会を開催しました。
参加者の皆さんは、まるで絵本を通して自分の人生や経験を思い返しているようで、絵本の新たな可能性を感じられた瞬間でした。
勤めている菊池医院では、ずっとやりたかった絵本と人の双方に関わる仕事ができています。
これ以上ない職場環境に院長や同僚には感謝しかありません。
絵本には「つなげるチカラ」があると信じています。
“親と子”“人と人”“時間と場”などをつなぐ絵本。
一人でも多くの方へ、絵本のチカラを伝えていくことが私の生きがいであり、使命です。
絵本×大人×お酒のコラボおはなし会
新たな診療所で尊敬する"信太郎先生"と
(広報こおりやま2020年7月号より。内容は当時のもの)