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Vol.30 辰巳 菜穂 さん

ページID:0003932 更新日:2021年12月2日更新 印刷ページ表示

Googleストリートビューで世界中を旅して、印象的な風景を描くほか、広告や雑誌などの仕事でも活躍する辰巳さん。活動のきっかけや今後の目標について伺いました。

辰巳菜穂さん

プロフィール

郡山第二中、安積黎明高校、筑波大学建築デザインを卒業した37歳。2015年から絵を描き始める。2017年に始めたストリートビュー(インターネット上で提供される世界中の道路沿い風景のパノラマ画像)の旅の作品の連続投稿が話題となる。作品を通じて旅した場所は、200ケ所以上。現在も作品を制作している。

ありふれた風景画像を芸術作品へ

子どもの頃から絵を描くのは好きで、建築家になりたいと思い、進学しました。
しかし建築デザインを学ぶ中で、もっと手の感覚に近いものが作りたいと思い、卒業後は服飾の勉強をしたり、デザインの仕事をしながら、やりたいことを模索していました。スマホの地図でも見られるストリートビューの風景を絵に描いてみたところ、周囲からおもしろいね!との反応がありました。
そして「100日間連続で100作品を投稿」と自分に課して、SNSで投稿し続けると、メディアで話題になり、制作や出展依頼を多くいただくようになりました。
私がストリートビューで旅する場所は、行ったことのない国や自分が好きな暑くて特に乾燥した地域です。画面上で巡り歩きながらお気に入りのポイントを探します。灼熱の空や赤い車、黄色の看板など絵画の印象を左右するインパクトの強い場所を選ぶことが多いですね。
見たままを描く風景画と違い、ストリートビューを見て感じた雰囲気を自分なりの表現で空の色をアレンジしたり、デジタル画像特有の電線のズレも描き、作品を仕上げます。インターネットを使った表現は、現代ならではのおもしろさだと思います。
ストリートビューの作品や描きたいものを今後も描き続け、いつか市立美術館で自分の作品の企画展を開催できたらうれしいですね。

Street View Jorneyニューヨーク

Street View Jorney:New York

辰巳さんの個展の写真

初個展で披露した、世界各地の旅の作品

(広報こおりやま2020年10月号より。内容は当時のもの)