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Vol.75 富久山町福原中第三町内会見守り隊
”いつまでも安心して過ごせる地域でありたい”と、高齢者の見守り活動を続ける「富久山町福原中第三町内会見守り隊」代表の熊田進さん。これまでの活動や今後について、お話を伺いました。
活動のきっかけは?
定年退職後、民生委員を引き受けることになった際、自分の住む地区に一人で暮らす高齢者が多くいることに驚きました。
東日本大震災以降、高齢者の孤独死が増加傾向との報道を耳にしていたので、住み慣れた地域で痛ましい事案を起こしたくないと、町内会長など地域の方々に相談し、平成25年から活動を始めました。現在8人で活動しています。
どのような活動ですか?
月に一度、一人暮らしの高齢者や75歳以上の夫婦のみの世帯など、25世帯程度を訪問します。元気に過ごしているか、困りごとはないかと声掛けをしながら周ります。
訪問時には、地域包括支援センターの職員の方にも同行してもらい、生活の不安や介護の相談など、具体的なケースにも寄り添うよう心掛けています。連携することで、自分たちだけでは対処が難しい専門的な内容にも対応できています。とても心強い存在で、感謝しています。
現在は、コロナの影響で、訪問は控えていますが、毎週日曜日に地域を巡回し、変わった点はないか確認しています。
訪問時の元気な表情で、見守り隊員も笑顔に
地域の秋祭りでは、交通整理で子どもの安全も見守る
活動して良かったことは?
一人で悩んでいたり、困っている方の力になれた時は、うれしいですね。顔を合わせて話をすると、小さな悩みも言いやすい信頼関係が生まれます。元気な表情で「ありがとう」と言ってくれる方がいることが、この活動を続ける原動力にもなっています。
高齢者の孤独死を経験された遺族から、同じような活動を始めたいと、取り組みについて聞かれたことがありました。私たちと同じ思いで活動を始めたいと考える人もいると知り、うれしく思いました。
今後は?
今のメンバーは、私を含めて高齢者ばかりなので、女性や若い方にも加入してほしいと思います。訪問の際は、女性がいると話しやすいし、世代を超えて活動したいと感じています。
顔が見えて安心に生活できる地域づくりの一助として、メンバーと共に活動を継続したいですね。
(内容は広報こおりやま2020年12月号掲載当時のもの)
問い合わせ
富久山町福原中第三町内会見守り隊 電話番号:024-934-0229