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Vol.33 佐藤 俊輔さん

ページID:0003975 更新日:2021年12月2日更新 印刷ページ表示

フラワーデザイナーとして、ディスプレイを華やかな装飾に仕上げ、空間を鮮やかに彩る佐藤さん。花を好きになったきっかけや今後の夢について伺いました。

佐藤俊輔さんプロフィール
佐藤 俊輔さん

プロフィール

芳山小、郡山第二中出身。株式会社三越で5年間スタイリストとして勤務。お客さまからいただく花に魅せられて、花を通じて多くの人を幸せにしたいと思い、退社。生花店や学校で技術を学び、2014年にモナコ国際親善作品展国内選考会で特別賞受賞。雑誌「女性自身」や「CREAWEB」でフラワーアレンジメントを連載中。

インタビュー「花のパワーで誰もが幸せに」

 幼い頃からファッションに興味があり、大学卒業後デパートに就職しました。そこでの1人のお客さまとの出会いがきっかけで、花に魅了されました。

小さい頃はスイミングや書道、ピアノなどの習い事はしていましたが、花関係の習い事は、していませんでした。

その方から来店のたびに花をいただき、花を贈る行為のスマートさにひかれたり、もらった時にワクワクする自分に気付きました。人をドキドキさせる花ってどういう存在なんだろう。そして、花で心動かされる空間を作りたいと思い花の世界へ入りました。
 生花店でアルバイトしたり、専門学校に通い、育て方や切り方を教わったほか、休日は植物園を巡って多くの花やアレンジメントを見て学びました。転機は、2014年のモナコ国際親善作品展国内選考会。特別賞の受賞が自信となり、サロンの開設を決意しました。この選考会は、フラワー先進国であるモナコも関与する花業界でも有名なもので、受賞記念パーティで多くの方に自分を知っていただく機会になりました、またテレビや雑誌などのメディアにも露出したことで一般の方にも広く知っていただくようになりました。

もともとファッション関係に勤めたこともあり、配色やきれいな見せ方、インテリアとのバランスなどは経験を生かせていると思います。

現在は、アレンジメント教室のほか季節やイメージに合わせた店舗の装飾を行っています。

一番印象的だったのは、2年前日本橋三越本店で企画した桜の装飾です。生の枝に造花の桜の花びらを取り付けたり、アロマで桜を香り付けて仕上げ、来場者が歓喜した姿を今でも覚えています。アロマでの香りづけは初めての試みで、アロマのプロにお願いして、オリジナルをブレンドしてもらったりしました。たくさんの方が写真を撮ったり、香りをかいだりして楽しみ、花は目だけで見るものではなく、香りや音、触感、ときには舌を使うなど五感で楽しむものだと改めて感じたすてきな経験となりました。

アレンジメントの作品作りで心がけていることは、「こうしなければいけない」という考えを持たないことです。作品作りでも講座の時でも、あらかじめ考えるデザインに余白部分を残しておきます。現地でのひらめきやクライアントの要望などに柔軟に対応したり、予期せぬハプニングなどでおもしろい作品ができることもあるんですよ。

また生産地を訪れ、旬の花や管理法を教わっています。同じ品種でも農家さん、肥料や水で差異があります。またお魚や果物に旬があり、季節のものが一番おいしいように、花にもそれぞれ旬があり、旬のものがフレッシュで美しく、長持ちすることは確かだと思います。

バラでも産地や季節で花付きや香りが異なるので、自分自身で感じてください。初心者の方は、スペースが許す限り大きな鉢や枝ぶりのものを選ぶのをお勧めします。大きなものほど多少水やりを忘れたり、管理を怠ったりしても元気に過ごしてくれるんですよ.

花があると気分がリフレッシュしたり、心が穏やかになるので多くの人に花と触れ合ってほしいですね。「お花は繊細なもので触れたら、壊れてしまいそう」「花はすぐ枯らしてしまうからかわいそうで買えない」といった声をよく耳にします。しかし花は、想像以上にワイルドで力強いものです。多少茎が折れても水につけておけば再生しますし、花を傷つけて茶色くなっても傷んだ部分を取り除けば美しい状態で咲き続けます。

今後は、花や緑の環境は趣味ではなく、インフラとして空間を彩る必要不可欠な存在となるように、人と人の輪、自然と調和した街をデザインしたいですね。また

佐藤俊輔さんの手掛けた装飾デザイン

フロア一帯を張るいろい仕上げた桜の装飾

佐藤俊輔さんの手掛けたデパートの装飾

「空間を華やかに!見た人に感動を」を意識して

(広報こおりやま2021年1月号より。内容は当時のもの)

関連リンク

佐藤俊輔フラワーデザイナーのウェブサイト<外部リンク>