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Vol.78 おはなし会がらがらどん
「良い絵本や物語との出会いは、子どもだけでなく大人にとっても人生の宝物になる」という思いから、絵本の読み聞かせなどを行う「おはなし会がらがらどん」。代表の蛭田恭子さんにお話を伺いました。
活動のきっかけは?
平成21年9月に閉館した「イトーヨーカドー子ども図書館」を覚えていますか。買い物ついでに毎日寄れて、一人ひとりに声をかけてくれるとてもアットホームな図書館でした。閉館の知らせを聞いた利用者が集まり、蔵書と場の存続を目的に、すぐ団体を立ち上げました。
翌年、蔵書の一部が市に寄贈され、当初の目的は達成されましたが、絵本との出会いの機会やおはなし会の楽しさを感じてもらいたいと、現在9人で読み聞かせなどの活動をしています。
子ども図書館から寄贈された絵本
会の名前の由来となった「三びきのやぎのがらがらどん」の組木
どのような活動ですか?
子育てサークルやニコニコこども館などで、主に0歳〜3歳の親子に、絵本や紙芝居、人形劇、組木、歌などを組み合わせて、おはなし会を開催しています。
未就園児の親子を対象にするのは、子育てを経験して、我が子に思いがうまく伝えられない時期の大変さを和らげたい、心も体も温まる、時間と空間を過ごしてもらいたいという思いから。「おはなし組木」は、子ども図書館から受け継いだ「おおきなかぶ」などの組木を使った演目で、子どもたちにも人気があります。また、季節に合わせたわらべうたや童謡、手遊びなども取り入れています。
コロナ禍でおはなし会の開催は自粛中ですが、月一回、メンバーで集まり、読み聞かせの練習や新しい絵本の情報共有をするほか、「ブックカバーチャレンジ」として、SNSで絵本の紹介もしています。
お話の展開に子どもたちも身を乗り出して反応
人形たちのおはなしに子どもたちも引き込まれます
活動して良かったことは?
お話に夢中になった子どもたちが立ち上がったり、応援してくれると、読み手としても楽しくなります。参加した方が笑顔で帰る姿は何度見てもうれしいですね。
また、聞き手だったお母さんから「読み聞かせを自分も始めました」という声を聞いた時は、続けてきて良かったと感じます。
今後は?
より多くの方がおはなし会を楽しめるように、3世代が交流できる読み聞かせや他の団体などと協力したイベントなども開催したいですね。一緒に活動するメンバーも募集しています。
(内容は「広報こおりやま2021年3月号」掲載当時のもの)
問い合わせ
おはなし会がらがらどん 電話番号:090-5834-9749