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Vol.41 後藤 佑亮さん
ハチミツのたくさん詰まった巣枠を見せてくれる後藤さん
熱海町で石筵養蜂園の3代目として養蜂業を営む後藤さんに、蜂蜜へのこだわりや養蜂への思い、今後の目標などを伺いました。
インタビュー「巣箱1つから始めて70年。アカシア蜜の「透き通る白」へのこだわり」
祖父の代から養蜂業を営んでいたので、幼いころから自分も養蜂をやるんだろうなと思いながら育ちました。
祖父はたった1つの巣箱から養蜂を始め、蜜を集める場所を探すのもひと苦労で、縄張り争いで同業者とケンカになることもあったと聞いています。
それから70年、今では巣箱150余り、採蜜する場所も定まり、年間6トンものハチミツを生産できるまでになりました。
僕が養蜂に本格的に関わるようになってから4年になり、ひと通りの事はできるようになりましたが、今でもアドバイスをくれる祖父の存在はとても大きく、私の生き字引となっています。
石筵養蜂園で販売しているハチミツは、100%自家採取で非加熱処理、全工程を手作業で行い、濃厚な味わいとしっかりとしたトロみ、透明度の高さが特徴です。
一番のこだわりは、アカシア蜜の透き通る白さです。蜜は巣箱に入っている時間が長いほど濁るので、透明感を保つため、まだ日も昇らない早朝から採蜜を始めます。大変な作業ですが、亡き父の一番のこだわりであり、採蜜のやり方ひとつでいかようにも変わるハチミツ作りの面白さでもあります。また、良質なハチミツができたときや、購入された方から「濃厚でおいしい」など評価をいただいたときにやりがいを感じています。
今冬には、大槻町に直売所をオープンする予定で、母が作るパンやケーキをハチミツとともに味わっていただけるカフェスペースも設ける予定です。
より多くの方に石筵養蜂園のハチミツを堪能していただきたいです。
巣枠を遠心分離器にセットしてハチミツを取り出します!
親子3代で養蜂業を営む後藤さん一家
(広報こおりやま2021年9月号より。内容は当時のもの)
関連リンク
石筵養蜂園ウェブサイト<外部リンク>