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Vol.54 鷲谷 恭子さん
2時間だけ働くなど生活に合った働き方で、笑顔で働ける仕組みづくりを提案する鷲谷さんに、事業に込める思いを伺いました。
調和の取れた働き方で、社会とつながっていく未来をつくる
私が就職した当時は、結婚や出産によって働く環境が大きく左右される時代。仕事に自分のライフイベントを合わせるのではなく、ライフイベントに合った働き方を選択できるようになればいいなと感じていました。私たち地方出身の夫婦が東京で子育てをするには独身時代のような働き方は難しく、子どもを手元で育てたいという思いも重なり退職しました。
郡山に拠点を移したある日、原発いじめのニュースを見た子どもの「もう福島から出られない」と泣いた一言に胸が締めつけられました。親として「今、私ができることは何か」と、さまざまなボランティアに参加する中で出会ったのが、子どもたちに明るい未来の郡山をつなぐために語り合う「郡山グランドデザインプロジェクト」。そこで、時間の制約で働きたくても働けないママたちと人手不足で悩む経営者の存在を知り、両者をつなぐ仕組みを事業として実現させたいと思い、会社を設立しました。
私の会社では、企業が本業に集中できるよう経理代行やsns支援などを行っています。従業員は全員が女性。ワークシェアにより2時間から働ける仕組みになっています。最近では、短時間で働きたいと考えるシニアや障がいをお持ちの方からの相談も増えてきました。それぞれのライフスタイルに合った働き方を支援し、皆さんご活躍されています。
“自分が大切に想うものを、当たり前に大切にする” 私生活と仕事のバランスがとれ、人生を楽しむ大人は子どもたちにとっても希望になります。そんな未来に向かい進んでいきたいですね。
オフィスでお子さんを連れた縁日を開催♪
(広報こおりやま2022年10月号より。内容は当時のもの)
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