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Vol.57 今泉 力哉さん

ページID:0061498 更新日:2022年12月26日更新 印刷ページ表示

今泉力哉さん

映画「愛がなんだ」「アイネクライネナハトムジーク」などを手掛ける、本市出身で監督の今泉さん。作品への思いを伺いました。

うまくいかない日だって、愛おしいと思ってもらえたら

幼少期に、よく祖父に映画館に連れて行ってもらいました。当時、映画館で観た「ホーム・アローン」や「シザーハンズ」などは、その作品だけでなく、映画館までの道のりや劇場のロビーで次の回を待つ人たちの様子など、あらゆる光景が心に残っています。その後もレンタルビデオ店に通うなどして、次第に映画製作に興味を持ち、高校2年生のときには、映画監督になりたいと思っていました。

日常にあふれる幸せや優しさなどは、普段生活していても、意外と気がつかないことも多いです。何気ない行動や、特別ではない日々を送る登場人物を描くことで、それを観た人が、自分たちの日常も「実は魅力的なのかも」と気付くきっかけになれたらと思い、小さな悩みやすぐそばで起きていそうな恋愛など、現実に近い作品を製作しています。そのため、撮影現場で録れた音を極力生かしたり、俳優同士のやりとりで生まれた芝居を採用するなど、自然な演出や演技を心掛けています。目の前の相手と気持ちでやりとりしないと出てこない言葉や表現は、俳優を魅力的に見せて、より面白い作品につながります。

また、映画を観終わった後に「この人たち、その後どうなるんだろうね」と話したくなるような、完結させない終わり方も意識しています。実際にはこの世に存在していない登場人物が“本当にどこかに存在している”みたいに思ってもらえるのは、一番うれしいこと。観た方が自由に受け取れて、心が軽くなったり、日々が愛おしくなったりするような作品づくりをこれからも続けていきたいです。 

窓辺にて​​
一部劇場で上映中

ちひろさん
​2月23日公開

(広報こおりやま2023年1月号より。内容は当時のもの)

関連リンク

映画「窓辺にて」<外部リンク>
映画「ちひろさん」<外部リンク>

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