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vol.62 永見 政悟さん
学生主体の団体「Chi縁」を立ち上げ、縁を大切に地域づくりを行っている代表の永見さんに、活動への思いを伺いました。
使う人の気持ちを大切にする建築を目指して
地元仙台市が東日本大震災後に、建物が再建されて復興していく様子を見て、建築を通したまちづくりに興味を持ち、日大工学部の建築学科に入学しました。 2年前に同じ学科の同級生と「Chi縁」を立ち上げました。活動内容は、空き家のリノベーションや屋外にベンチなどを設置するストリートファニチャーです。
縁を広げながら、現在9人で活動中!
「Chi縁」の名前には、「地域の縁」、「知人の縁」、「建築や家具などの置く物で縁をつくる(置縁)」の3つの縁から、「知識」につながり、みんなで成長していくという思いが込められています。
建築は、使う人の気持ちに寄り添うことが大切だと思っています。そのため、消防団や、地域の魅力をウェブで発信している団体、「real local郡山」にも所属し、コミュニティの大切さや郡山の文化を学びながら、活動に生かしています。
子どもたちの言動から設計につなげます 子どもたちにとっての秘密基地
5月には、子どもたちが楽しんで地域とつながる場所として、開成地区に「まちのたまり場」を作りました。これまでのご縁が広がり、知識や技術、資材など多くの方々の協力を得ながら、設計から解体、施工まで、自分たちでほぼ全てを行いました。
設計に当たり、子どもたちとの交流を大切にし、「隠れるのが好き」という様子から、押し入れに隠れられるようにするなど、言動を観察し設計に結びつけることを意識しました。
私たちは建築から地域につながり、さまざまな縁によって、生活を楽しむことができます。これからも魅力あふれる郡山にするため、使う人の気持ちを大切にして活動していきたいです。
設計から解体、施行までのほとんどを自分たちで行いました
(広報こおりやま2023年6月号より。内容は当時のもの)
関連リンク
学生団体Chi縁インスタグラム<外部リンク>
real local郡山HP<外部リンク>