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vol.64 隂山 弘暉さん
大学生の目線から、同年代の若者たちへ防災の大切さを伝える学生団体「防災me」代表の隂山さん。今後の夢などを伺いました。
学生だからできる、若者へ響く防災情報発信を
2年前の高校2年生の時、テレビ番組で、防災に対する若者の意識が低いという調査結果を目にしました。2019年の台風19号の際、阿武隈川の水が自宅近くまで迫った経験もあり、この情報にはショックを受けました。ただ、そんな経験をした自分も、防災にしっかり向き合えているのかという疑問がありました。そこで、同年代の人が少しでも防災を自分事として考え、行動するきっかけを作りたいと思い、今年3月に学生団体「防災me」を立ち上げました。
初めに取り組んだのは、ウェブサイトの構築です。デザインやシステム開発を独学で試行錯誤しながら、いちから一人で完成させました。どんな情報や見せ方なら行動に移してもらえるのかを考え、家具の固定方法など身近で手軽にできる防災情報や、クイズ形式で楽しみながら学べるコンテンツを設けています。
ほかにも、私たちがよく使うSNSで、防災情報を投稿したり、防災に詳しいインフルエンサーの記事をシェアして、幅広い情報を発信するよう心がけています。発信に対して、「今から防災対策してみます!」といったメッセージをもらうと、活動のモチベーションになります。届けたい人に情報だけでなく、思いまで届いたようでうれしくなりますね。
今後は、企業と一緒に防災グッズを製作したり、学校での防災授業などにも挑戦したいです。特に、何から始めれば良いか分からない同年代の人に、直接会って伝えられたらいいですね。同年代だからこそ共感できる伝え方で、大切な命を守れる仲間を増やしていきたいです。
3.11復興応援イベントで、防災の大切さをPR
(広報こおりやま2023年8月号より。内容は当時のもの。)
関連リンク
学生団体 防災me(ミー)<外部リンク>