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~キラリンさんのご紹介(後藤美津子さん)~

ページID:0046413 更新日:2022年8月19日更新 印刷ページ表示

後藤 美津子さん

キラリンさんロゴ

後藤美津子さんの写真

基本情報

ふりがな

ごとう みつこさん

所属団体

 

勤務先

名称

NPO法人ウィメンズスペースふくしま
役職等

代表理事

連絡先

024-953-6255

メールアドレス nwsf206@sky.plala.or.jp​

 https://www.npo-womensspacefukushima.com/ 

一緒に考え、行動を~女性や子どもに向けられる暴力をなくすために~

活動内容

 NPO法人ウィメンズスペースふくしまで、女性と子どもの人権を守るための活動をしています。電話で女性の困り感に耳を傾けたり、必要に応じて他の支援機関に一緒に出向くこともあります。寄せられる様々な相談から、地域でどのような問題が解決できれば住みやすい街になるのか、仲間とともに考え情報発信し、講演会の企画もしています。

 相談を続ける中で、既存の制度や法律では守られない人権があることを知りました。身体的暴力はないけれど、精神的なDVがずっと続いて助けを求める被害者、親からの経済的搾取や精神的暴力に苦しむ19才や20才、そして年金が少なくて生活が苦しいため、子どもから虐待されてもそこから離れられることができない高齢女性などは、SOSを出すことさえできない状況が長く続いたうえ、やっと声を上げても望むような支援が得られないのです。現在、その経験を踏まえて、緊急避難場所を設け運営しています。

 女性や子どもに向けられる暴力をなくすためにはたくさんの方の理解や協力が必要です。

 2021年は福島県人権擁護委員連合会さんや専門学校の新任教員研修で、デートDVについて講演もさせていただきました。デートDV予防のための教育は、若い世代の皆さんが暴力の被害者にも加害者にもならないために必要なことです。関心を持っていただくことが、暴力の抑止力になります。ぜひ、ウィメンズスペースふくしまのHPをご覧ください。

スタッフ講演会

       スタッフ                 講演会

活動に至った経緯

 2011年に起きた東日本大震災が活動に加わる大きなきっかけでした。子どもの中学の卒業式を終えて、遅い昼食をとろうとしているときに、あの大きな揺れに遭い、空腹で自宅に帰りついたのを覚えています。その後、ご存知のように原発事故が起こり、たくさんの方が被災している状況で、自分も何かお役にたてればと、被災女性の悩みを傾聴する電話相談員養成講座のことを福島県共生センターのHPで知り、応募しました。そこから相談員としてのスキルを身につけ、ジェンダーについても学び始めました。

 知らないことがあると、体系的に知っておきたいと思う性格なので、必死に勉強もしました。ジェンダーのジェの字も知らなかった当時は、目からウロコの連続でした。そこでたくさんの出会いがあり、人生の先輩方や仲間と支え合ってここまでやってこれたと思っています。そして、この活動をこれからも続けていきたいと考えています。

女性活躍に関するメッセージ

 ジェンダーギャップ指数116位の日本は、まだまだ、男女が平等ではありません。先進国の中では最下位です。女性や子どもが住みやすい社会のために少しでも前進しましょう。

 次の時代を担う子ども達に、同じ苦しみを味あわせていいのでしょうか。女性が我慢を強いられる時代を早く終わらせましょう。子育てや家事の分担がパートナー間で当たり前のことになっていくようジェンダーの視点を持ちましょう。夫や息子への教育もあきらめず、根気強く続けましょう。あなた自身が生きやすい社会にするために、一緒に考え行動しましょう。

 こんなことを偉そうに口にしている私ですが、迷うこともたくさんあります。自分の子育てを振り返り、あれはもしかしたら虐待だったかもしれないと反省したり、やり直せるなるもう一度あの時をやり直したいと思う出来事だらけです。が、そんな時は、それを笑いに変えてくれる友人や仲間がいます。「早く行きたければ一人で行きなさい。遠くへ行きたければ大勢で行きなさい。」というアフリカの格言を胸に、できることを一歩一歩積み重ねていきたいと思います。