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市内2施設における結核発生について

ページID:0124576 更新日:2024年10月3日更新 印刷ページ表示

令和6年10月2日に郡山市役所記者クラブにおいて、堀田操保健福祉部長、郡司真理子保健所長、半澤正幸保健所理事、坪井永保郡山医師会長が市内で発生した結核2例についての記者発表を行いました。

 

要旨

市内において発生した結核2例について、市民の皆様に注意喚起を図るため公表します。

概要

【1例目(高齢者施設):集団発生】

(1)発生概要

・令和6年8月7日に、市内2医療機関から郡山市保健所にそれぞれ1件(60歳代男性、60歳代女性)、計2件の結核患者発生届が提出されました。

・市保健所が調査を実施し、患者2人は同一高齢者施設関係者と判明し、患者家族、施設利用者、職員に接触者健康診断を実施し、先発患者2人のほかに、発病者(※1)2名、感染者(※2)30人を確認したため、結核の集団感染事例に該当すると判断し、令和6年10月1日に厚生労働省に報告しました。

※1「発病者」とは
・結核に感染した後、結核菌が活動し始め菌が増殖し、症状が出現した方をいいます。
※2「感染者」とは
・結核菌に感染しているが発病していない方をいいます。

 

(2)接触者健康診断等の結果(令和6年9月30日時点 先発患者2人は含まず)

接触者健診対象者

結  果

結核 発病者

結核 感染者

52人

2人

30人

・なお、治療が必要な方は、(公財)結核予防会結核研究所、福島県、(一社)郡山医師会と緊密な連携のもと、全員適切な治療を受けています。

 

(3)今後の対応 

・発病者や感染者は、医療機関において治療や経過観察を引き続き行います。

・これまでの検査で感染が確認されなかった接触者については、継続して接触者健康診断を実施します。

【2例目(医療機関)】

(1)発生概要

・令和6年9月13日に、郡山市保健所に1件(60歳代男性:医療機関職員)の結核患者発生届が提出されました。

・市保健所が調査を実施し、患者との接触者が約2,700人と多数となることが判明したため公表します。なお、接触者については保健所で把握しており、順次説明会や接触者健康診断について通知します。

 

(2)接触者健康診断について

・(公財)結核予防会結核研究所、福島県、(一社)郡山医師会と緊密な連携のもと10月中旬から開始予定です。

                                                                                                     

(3)今後の対応 

・医療機関職員と接触のある方を対象とした結核患者発生に伴う説明会を、医療機関と保健所で連携して、10月5日(土曜日)から計10回開催予定です。

・説明会開催通知は、10月1日から対象となる方へ順次発送しております。

 

本市における結核新規登録者数及び集団感染事例数(年度/単位:人)

 

2024※

2023

2022

2021

2020

新規登録患者数

17

19

11

24

22

集団感染事例数

1

0

0

0

0

    ※2024年度については、9月末日現在

 

市民の皆様へ

(1)結核とは、結核菌が体の中に入り起こる病気ですが、十分な免疫があれば発病に至りません。免疫力が低下したり、体力が落ちたときに発病することもありますが、一生発病しない方もいます。

(2)初期症状は、せき、たん、発熱など風邪の症状に似ています。2週間以上、せきが続く場合は、医療機関を受診願います。

(3)市で行っている健診や職場等での健康診断を受診し、早期発見に努めましょう。

(4)結核の予防には、予防接種(BCG)がありますので生後1歳までの接種をおすすめします。

 

質疑応答

質問

高齢者施設の関係者の具体的に職員、利用者等を教えてほしい。

回答(保健福祉部)

利用者等の公表については控えさせていただきます。

質問

発病者の中に重傷者はいるか?

回答(保健福祉部)

今のところ重病者はいらっしゃいません。

質問

1例目と2例目の関連性はあるか?

回答(保健福祉部)

関連性はありません。

質問

2つの事例が市内で発生しているが、保健所としては、どのように受け止めているか?

回答(保健福祉部)

2つの事例が同時期に発生しているが、例年と比較して多いわけではないので、2週間以上せき等の症状がある場合は早めに医療機関を受診してください。

質問

コロナ、手足口病などの多くの感染症が流行しているが、それぞれの症状の見分け方を教えてほしい。

回答(郡山医師会)

コロナ、インフルエンザ、結核の初期症状は、ほぼ同じで見分けがつきにくい。2週間以上せきが続く場合は、風邪ではないので、医療機関を受診してほしい。インフルエンザは、結核に比べ、初期に高熱が出て、それによる関節の痛みが発生し、症状が急激に発生します。結核の症状進捗は、緩やかです。現在流行しているコロナについては、症状としては喉の痛みが強く、ほとんどの場合に発熱が伴います。基本的な感染対策は共通している。結核に限って言えば、結核菌は空気中に浮遊し、空気感染するので、換気が有効である。

質問

健康危機対策本部会議を開催したと聞いたが、対策本部の本部長は市長か?

回答(保健福祉部)

市長です。

質問

集団感染発生事例は、郡山市では直近でいつ発生していたか?

回答(保健福祉部)

2011年8月以来の発生です。

質問

結核が発病した場合、どのくらいの期間人に感染させる可能性があるのか?

回答(郡山医師会)

せきやたんなどの症状が発生した段階で、感染させる可能性はある。治療後、検査によって排菌状況を測定し、排菌状況が続く場合は継続して入院等の治療を行う。自然治癒はしないので、検査で排菌をしていないと診断されるまでは周囲へ感染させる可能性がある。

質問

発病者と感染者は、1例目と2例目を合わせて市内で何名いるのか?

回答(保健福祉部)

1例目の発病者は4名、感染者は30名、2例目の発病者は1名のみ。そのため、発病者は5名、感染者30名となる。なお、感染者全員が発病するわけではなく、感染していなければ発病しない。

質問

先発患者の感染経路は判明しているのか?

回答(郡山医師会)

結核は、感染してから発病するまでの期間が長期間となるので、感染源は特定できない。

質問

市民への案内の内容は、市民へ冷静な対応を促すという趣旨か?

回答(保健福祉部)

そのとおりで、感染が発病とは同義ではないので、2週間以上のせきが続く場合は、医療機関を受診してください。

質問

2例目で2,700人と接触しているとのことだが、現時点で2,700人の検査の進捗状況は?

回答(保健福祉部)

2例目は対象者への通知を発出した状況で、その方に説明会を実施し、医師会に協力していただき、検査を行う予定である。

質問

集団感染の定義はあるのか?

回答(保健福祉部)

同一の感染源が、2家族以上にまたがり、20 人以上に結核を感染させた場合を言いますが、発病者1人を6人の感染者に相当するとして計算します。

質問

1例目の接触者検診52名における検診は、全て完了したのか?

回答(保健福祉部)

一部対象者が未完了だが、おおよそ完了している。

質問

接触者検診対象者が52名から増加する可能性はあるのか?

回答(保健福祉部)

現時点では、ない。ただ、感染者の中から発病者が発生した場合は、増加する可能性がある。