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猫が庭などに入らないようにする方法
猫が庭などに入らないようにする方法
猫が庭に入ってフンや尿をして困る、車を傷つけられるなどの苦情が保健所に多く寄せられますが、猫には犬のように鎖等でつないでおく義務がなく、飼い猫と野良猫の区別もできないため、保健所を含む公的機関による猫の駆除や捕獲はできません。
そのため、郡山市では地域猫活動(※)を推進しておりますが、被害が軽減されるには時間がかかるため、猫による被害の軽減に効果があると思われる方法をご紹介します。
※住宅密集地等において地域住民の十分な理解の下に飼い主のいない猫への不妊去勢手術の徹底や給餌若しくは排せつ物の管理等を実施する活動のこと。
リーフレット(猫が庭などに入らないようにする方法) [PDFファイル/522KB]
猫よけのポイント
猫が好む場所は、「人の出入りが少なく、静かで安心できる場所」、「やわらかい土や砂、芝生等がある場所」、「簡単にエサが得られる場所」です。
これら猫にとって快適となっている場所を、猫が好まない場所に変えると効果があります。
猫よけに重要なことは、猫が好まないことを、慣らすことなく、学習するまで継続することです。
留意事項
- このページに記載した方法は比較的効果があると言われている方法ですが、猫の個体差もあり、絶対に効くというものではありません。また、方法によっては効果が長続きしない場合や、だんだんと猫が慣れてしまって反応しなくなる場合もあります。
- これらの方法を試される場合は、猫の侵入経路、通路、フン尿をする場所等を調べてから行うことで効果を上げることが期待されます。
- これらの方法は一回で効くものではありません。「反復継続して行う」・「複数の方法を組み合わせて使う」などが重要です。
- 猫は愛護動物です。虐待にあたるようなことはしてはいけません。法律で罰せられます。
猫の好まない「臭い」を使う
猫の嫌いな臭いや刺激性によって猫が近づきにくくする方法です。
- 雨や風などで効果はだんだんと薄れます。効力を維持するために定期的に交換しましょう。
- 猫が臭いに慣れてくると効かなくなります。同じものを長期間利用するのではなく、時々種類を変える必要があります。
- 臭いがきついものや色が付いてしまうものもあります。あらかじめ、近所の人にも説明しておきましょう。
木酢液・竹酢液など
園芸用肥料としてホームセンターの肥料売り場などで販売されています。
- 希釈して、猫の通る場所などに散布したスプレーするほか、空き缶などの容器に入れたスポンジや布に染みこませて置いておくなども行われています。
- 匂いは時間とともに少なくなります。猫が覚えるまで、反復継続して散布などを続けることがポイントです。
参考:木酢液・竹酢液を加工して使う方法
材料
- 竹酢液(約400ml)、唐辛子(10本~15本)、レモンバームの葉(20~30枚)
作り方
- 500mlの空のペットボトル容器に材料を入れる。
- 1~2日後にレモンバームと唐辛子を除く。
使い方
- 4~8倍に薄めて使う。(匂いがきつい場合は10倍位まで適当に薄める)
市販の忌避剤
ペットショップやドラッグストア、ホームセンター等で販売されています。
- 長期間にわたって効果が持続するわけではありません。(ある程度の期間ごとに反復して撒く必要がありますが、価格との兼ね合いの判断が必要です)
- 猫の個体差で反応が鈍い場合があります。
かんきつ類
ミカンなどの柑橘類の皮、あるいは柑橘類の香りのする薬品をまくか、吊るす。
- 風上に吊るす等、場所がポイント
- 柑橘類の皮の場合、乾燥してしまったときの効果は不明。
ハッカなど
ハッカ系芳香剤、ハッカ系ハーブ、ハッカ系練り歯磨きなどを置いたりまいたりする。
- 風上に置く等、場所がポイント
香りの強いハーブ類
猫の嫌がる香りのするハーブなどを植える。
- 植物の強い臭いを猫は嫌がります。直接植える、鉢植えを置く、香料を置くといった方法があります。
- 猫が臭いに慣れてしまった場合は効果は続きませんが、景観を損なわない、防虫効果がある、枯れない限り効果が続くといったメリットがあります。
- 全面に植えるのではなく、点在させるのが良いとの意見もあります。
- 繁殖力が強い植物にはご注意ください。
- ハーブ系の香料を置く。
参考:効果があると言われている植物の例
- ローズマリー
- ランタナ
- ユーカリ
- ゼラニウム
- ヘンルーダ
- レモングラス
- 柑橘類
- ペパーミント
- ニンニク
- チャイブ
- マリーゴールド
- どくだみ
- カニナハイブリッド(ドイツで開発されたコリウスの一種で犬にも有効と言われる) など
ニンニク
細かく刻んでまくか、目の細かい網の袋に入れて吊るす。
- 風上に吊るす等、場所がポイント
唐辛子
細かく刻んだり粉末状のものをまくか、 目の細かい網の袋に入れて吊るす。
- 風上に吊るす等、場所がポイント
香辛料
コショウやカレー粉をまく。
- フン尿をされる場所に散布する。
米のとぎ汁
とぎ始めの濃い汁を毎日撒く。
- フン尿をされる場所に散布する。
- 器に入れて米のとぎ汁を置くと猫が飲むので、置かないでください。
漂白剤
塩素系漂白剤を希釈してスポンジや布に染みこませて通路に置く。(0.02%程度)
- 風上に置く等、場所がポイント
- においが強すぎると効果がないといわれています。
猫の好まない「構造物」を使う
出入り口や猫が休息する場所、猫が塀を飛び越える時に足場になる場所などに、猫がいやがるものを置く方法です。
防犯砂利・尖った小石
防犯砂利・尖った小石を敷き詰める。
- 上を歩くと音がする。
- 足元が不快に感じる。
枯れ枝
枯れ枝を一面に敷き詰める。
- 猫が花壇などを掘り返す場合に使用。
- 敷き詰めることで掘り返しを防止する。
- 球根や種を守るのに効果。
水
猫は水を嫌うため、ホースでたっぷりと水を撒く。
- 水を嫌うため濡れた場所、ぬかるみは敬遠する。
- ペットボトルに入れた水を置いておくのは、ほとんど効果がありません。
灰など
ホームセンターや園芸店で販売されている園芸用の石灰や炭粉などを撒く。
- 猫の通り道などに散布する。
- 体を舐める習性から足の裏が汚れるのを嫌う。
目の細かい網
フンをされる場所に敷き、四隅を石等で押さえる。
- 敷くと爪がひっかかり歩きにくい。
アルミホイル
くしゃくしゃにして敷くと、足音がするので嫌がる。
地面をおおう植物
地面をおおう植物を植える。
- 植物が10~30センチメートル程の高さ(猫の目の高さぐらい)に茂っていると、猫が嫌がります。
- 茂みの高さができるだけ高く密であることが望ましい。やわらかそうな裸の土を見せないこともポイントです。
- 軽石等を撒く方法を併用するなどの工夫をすれば、全体を植物でおおう必要がなくなります。
- さらにハーブ系・柑橘系の香りがする植物の場合は相乗効果が期待できます。
日当たりの良い庭に適した植物の例
タイム、ヘリクリサム、ビオラ、オランダイチゴ、ケンタッキーブルーグラス、ブルーフェスク、リボングラス、レモングラス、ゼラニウム など
日陰になりやすい庭に適した植物の例
アイビー、ツルニチニチソウ、班入りカキドオシ、ラミウム類 など
トゲのある植物を植える・葉を撒く
トゲのある植物を植えたり葉を撒く。
- カラタチ、バラ、サボテン、ヒイラギ、ピラカンサ、地面に沿って延びるタイプのコニファーなど
粘着テープ
ガムテープや両面テープの粘着面を上にして、猫の通り道(塀の上や狭い通路)に設置する。
- 足裏がべとつくのを嫌うため。
- 粘着力が落ちたら交換する。
- ネズミ捕りシート等、粘着力が強いものは使わないでください。
猫の好まない「機械・装置」を使う
センサー感知式散水機
センサーが感知し、猫が通過すると自動で散水。
- 効果は未検証
センサー感知式ブザー
センサーが感知し、猫が通過するとブザーが鳴る製品。
- 防犯用として市販されている
超音波発生機器
センサーで感知し、猫が嫌がる超音波を発生する製品。人にはほとんど聞こえませんが、猫には大音量で聞こえます。
- 猫の個体差で反応が鈍い場合があります。
- お試しとして郡山市保健所にて2週間の無料貸出を行ってい ます。希望される方はご連絡ください。