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冬は特にご注意!ノロウイルスによる食中毒
ノロウイルスとは
ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。
ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、人の腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。健康な方は軽症で回復しますが、子どもやお年寄りなどでは重症化したり、吐ぶつを誤って気道に詰まらせて死亡することがあります。
ノロウイルスについては、ワクチンがなく、また、治療は輸液などの対症療法に限られます。
従って、皆様の周りの方々と一緒に、次の予防対策を徹底しましょう。
ノロウイルスによる食中毒予防のポイント
調理する人の健康管理
- 普段から感染しないように食べものや家族の健康状態に注意する。
- 症状があるときは、食品を直接取扱う作業をしない。
- 毎日作業開始前に調理従事者の健康状態を確認し、責任者に報告する仕組みをつくる。
手洗い方法
手洗いは、手指に付着しているノロウイルスを減らす最も有効な方法です。
下痢等の患者の汚物処理やオムツ交換を行った後(手袋をして直接触れないようにしていても)には必ず行いましょう。
手洗いのタイミング
- トイレに行ったあと
- 調理施設に入る前
- 料理の盛付けの前
- 次の調理作業に入る前
- 手袋を着用する前(交換時を含む)
汚れの残りやすいところ
- 指先、指の間、爪の間
- 親指の周り
- 手首、手の甲
加熱調理について
ノロウイルスによる食中毒の原因は、約80%が調理従事者由来との調査結果が報告されています。
そのほかの原因としては、ノロウイルスに汚染された二枚貝があります。ノロウイルスに汚染された二枚貝による食中毒は生や加熱不足のもので発生しており、十分に加熱すれば、食べても問題ありません。
ノロウイルスの汚染の恐れのある二枚貝などの食品の場合
中心部が85℃~90℃で90秒間以上加熱する。
外部リンク
- 厚生労働省のホームページ(ノロウイルスについて)<外部リンク>
- 厚生労働省のホームページ(ノロウイルスに関するQ&A)<外部リンク>