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身の回りにあるユニバーサルデザイン
「まち」のUD
「まち」に出てみると、いろいろなところにUDの考え方が取り入れられています。
自動ドア
誰にでも簡単に使用できる自動ドアはユニバーサルデザインの代表例といえます。
車いすを使用している人だけでなく、両手に荷物を持っている人や子どもを抱いている人などすべての人に便利です。
歩道や公園出入り口の段差解消
歩道や公園出入り口などの段差を解消することにより、車いすを使用している方はもちろん、自転車の方や歩行者などが安全に通行できるようになります。
多機能トイレ
十分なスペースに、ベビーシートなどの設備があるトイレは、乳幼児連れや車いす利用の人だけでなく、だれもが気持ちよく利用できます。
このほかにも、従来のバスよりも乗降口が低く広くなっていて、すべての人の乗り降りが楽になっているバスや凹凸がついていてすべりにくい側溝のふたなどいろいろなところにUDがあります。
みなさんもちょっと気にして探してみましょう。
「もの」のUD
私たちが、ふだん、何気なく使っている「もの」にもたくさんのUDがあります。
シャンプーの容器の突起
気を付けてみてみると、シャンプー容器には、突起がついています。これは、触っただけで同じような形をしたリンスの容器と区別するためで、リンスの容器には、この突起がありません。
目の不自由な人だけでなく、頭を洗っているときなどの目をつぶっている場合にもシャンプーとリンスを区別することができます。
料金投入口の大きい自動販売機
自動販売機にもいろいろなUDの考え方が取り入れてあります。
コインの投入口が大きくなっていて、商品の選択ボタンが高い位置と低い位置の両方に設置してあります。
また、商品や小物を置けるテーブルがあり、取出し口が、かがまずに楽な姿勢で商品を取り出すことができる位置に付いています。
すべての人が利用しやすい工夫がされています。
点字がついたアルコール飲料(カン)
缶ビールなどのアルコール飲料(カン)の上部には、「ビールです」の表記と点字の突起が付いています。これは、この商品はアルコール飲料であることがわかるためで、目の見えない人やこどももジュースなどと区別ができるようになっています。
センサー式蛇口
手を差し出しただけで水が出る蛇口は、手に障がいのある方や握力が弱い人でも、簡単に利用できます。
「情報」のUD
すべての人にわかりやすく、できるだけ正確に「情報」を伝えるものです。
ピクトグラム(絵文字)
交通施設、観光施設、商業施設など様々な場所で使われているピクトグラムは、海外からの旅行者や細かい文字の見えにくいお年寄りなどすべての人が伝えたいイメージを一目で理解することができます。
音響・時間表示信号機
音や音声で青信号を知らせて、視覚障がい者など安全に横断歩道を渡ることができます。
また、青信号までの時間を視覚的に表示することにより、誰にでもわかりやすく、イライラせずに安心して横断できます。
出前講座
市民の皆さんにユニバーサルデザインを知っていただくため、体験学習を取り入れた楽しく分かりやすい出前講座を行っています。
学習教材
身近なところからユニバーサルデザインを学び、思いやりの行動を身につけるきっかけになるように、小学生向けの学習教材を作成しています。ぜひご活用ください。