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猪苗代湖を世界へ ~ラムサール条約登録湿地「猪苗代湖」へ~
ラムサール条約とは
正式名称を「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」といいます。
1971年2月にイランのラムサールという都市で開催された国際会議で採択された湿地に関する条約であり、世界で172ヶ国が加入しており、日本は1980年に加入しています。
湿地(河川や湖沼なども含む)は、多様な生物の住みかであり、水源として、また農業や漁業、観光資源としても利用され、私達の生活を支えています。
条約の3つの柱
ラムサール条約には、3つの柱と呼ばれる条約の基盤となる考え方があります。
保全・再生 | 私達の暮らしを支える重要な湿地の生態系を守ること |
賢明な利用(ワイズユース) | 湿地の生態系を維持しつつ、そこから得られる恵みを持続的に活用すること |
交流・学習 | 湿地を通じた学習・交流活動、広報・普及活動を行うこと |
猪苗代湖のラムサール条約登録
猪苗代湖は、様々な私たちの暮らしを支える貴重な資源です。
「鬼沼」湖南町
郡山市は、将来にわたる猪苗代湖の保全と利用のため、福島県、会津若松市及び猪苗代町とともに、2025年7月に猪苗代湖のラムサール条約登録を目指しており、市民の皆様へ周知活動を行っています。
ラムサール条約の目的である「3つの柱」により、猪苗代湖を次の世代、未来へと引き継ぎましょう。
※猪苗代湖は登録の条件である9つの国際基準のうち、以下2つの基準を満たしていると考えられます。
基準1:特定の生物地理区内で代表的、希少、または固有の湿地タイプを含む湿地
基準6:水鳥の1種または1亜種の個体群の個体数の1%以上を定期的に支えている湿地
国際基準6に該当する水鳥「コハクチョウ」
条約登録に向けた皆様からの応援よろしくお願いいたします!
登録後に期待できる効果
・国際的重要な湿地として国内外から関心が集まる。
・地域の自然や文化を発信し郷土の誇りにつながる。
・学校教育や環境教育の場として活用される機会が増える。
(猪苗代湖の水質調査や湖岸清掃等の環境保全に取り組む湖南高校生徒のみなさん)
・保全活用計画に基づき将来に亘る保全が図られる。
・観光やレクリエーションに役立てられる。
・登録する国内外の自治体・団体等との交流が可能となる。
・地域の特産物など、ラムサール登録湿地に支えられているものとしてブランド化(ラムサール・ブランド)が期待できる。
※登録により新たな規制や制限が生じたりすることはありません。
今後のスケジュール(予定)
2024年のうちに環境省へRIS(ラムサール条約登録湿地情報票)を提出します(完了)。
2025年6月までに、環境省よりラムサール条約事務局へRISを提出します(予定)。
2025年7月(予定)にラムサール条約COP15(第15回締約国会議)がジンバブエ共和国にて開催(予定)
関連リンク
環境省HP ラムサール条約と条約湿地<外部リンク>
外務省HP ラムサール条約<外部リンク>