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市長コラム(2019年)

ページID:0006839 更新日:2021年12月2日更新 印刷ページ表示

気候変動の詩(広報こおりやま2019年12月号掲載)

この度の台風第19号等によりお亡くなりになられた方々に哀悼の意を捧げます。その御家族様、被災された皆様にお見舞い申し上げます。

雨ニモマケズ 風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ 丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク 決シテ瞋ラズ イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト 味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ ホメラレモセズ
クニモサレズ サウイフモノニ
ワタシハナリタイ
(宮沢賢治「雨ニモマケズ」)

「銀河鉄道の夜」は、水難に遭った少年の物語。菜食主義者の物語もありました。“イギリス海岸”と称した北上川の岸辺には、洪水の跡を見たのかもしれません。

くしくも本日(※)文学の森資料館に、賢治さんが逝去の数日前に書かれた最後の手紙が寄贈されました。

※原稿執筆時 2019年11月7日

阿武隈川(富久山町周辺)10月13日 株式会社スペースワン撮影
阿武隈川(富久山町周辺)2019年10月13日株式会社スペースワン撮影

市役所西庁舎8階(広報こおりやま2019年11月号掲載)

私「今日は、お子さんと議会の傍聴にお越しいただいたのですか?」

Aさん「いえ、西庁舎8階の展望ロビーに行く途中です。エレベーターが7階までなので、階段で上がります。」

私「ベビーカーで展望ロビーに行くのは大変ですね。子育て世代や車いすの方に対応できていなくてすみません。」

Aさん「……(微苦笑)」

9月定例会出席のため、西庁舎7階の市議会議場に向かう途中の出来事でした。本会議終了後、遅ればせながら私も8階に上がりましたが、郡山ヒロセ開成山陸上競技場やヨーク開成山スタジアムがとても良く見渡せました。陸上競技場では、子どもたちが熱心に練習に励んでおり、「使い勝手は如何かな?」とつぶやきながら、しばし観覧致しました。また、市街地の風景や東西の山並みもよく眺望できました。

Aさんのおかげで、市内眺望のオススメスポットが、また一つ増えました。しかし、それ以上に反省の機会を頂きました。

「誰一人取り残さない」世界の実現を目指すのが「SDGs」です。政府から「SDGs未来都市」に選定され、各種の取り組みを進める本市として、庁舎内にも要カイゼンの箇所があり、総点検が必要です。

9月定例会でも、同様のご質問を頂きました。国会でも、車椅子利用の議員の登院や議員活動でカイゼンが図られていますので、私もより一層その思いを強く致しました。

首都圏の地下鉄などの駅構内にある、詳細な経路案内図「のりかえ便利マップ」は、そもそもベビーカーで不便な思いをした母親の提案によるカイゼンでした。車椅子やベビーカーの移動など、共助・公助を必要する方々と一緒に、SDGsシップを持って知恵を絞って参ります。

西庁舎8階からの眺望
展望ロビーでカイゼンの必要性を再認識しました

時は金なり(広報こおりやま2019年10月号掲載)

先月号は運動(カロリー)についてのお話でしたが、今月は時間について。

私も今年から、敬老会の案内をいただくようになりました。人生には、出生届から死亡届まで、年齢イベントに応じてさまざまな手続きが生じます。自治体は、市民の皆様お一人おひとりの年齢とイベントの記録係でもあります。その都度、市役所や窓口に足をお運びいただき恐縮に存じますが、今後は在宅でも手続きしていただけるよう、ネット手続き、スマホ手続きに向けて準備中です。政府が推進するDX(※)の一環です。

これは、働き手人口(生産年齢人口)の減少を一人二役で乗り切るための工夫の一つです。

現在、生産年齢人口は15歳から64歳までの人口となっておりますが、高校進学率がほぼ100パーセント近い状況から考えますと、18歳から64歳までを生産年齢人口とする方が実態に合っていますから、実際の生産年齢人口は、公表されている数値より随分少なくなります。

市役所職員にとっても、働き方改革がますます大事になりますので、ICT活用によるデジタル市役所を推進すべく、ネット会議システム(試行)による「町内会長等との懇談会」を開催致しました。

これからもさまざまな場面で、“準備時間は短く、本番時間は長く”を目指してまいりましょう。

※DX=デジタル・トランスフォーメーション…進化するデジタル技術を積極的に活用し、人々の生活をよりよくすること。国は、2018年1月に「デジタル・ガバメント実行計画」を策定し、本市でも、同年3月に「デジタル市役所推進計画」を策定しました。

ネット版町内会長等との懇談会の画像
ネット版町内会長等との懇談会

秋風ぞ吹く?(広報こおりやま2019年9月号掲載)

暦の上では、白河の関の月になりました。

気候変動の影響で温暖化が進行する中、季語と暦日が合わなくなったと俳人は言っておられるかもしれません。

また、「スポーツの秋」も、さわやかな秋晴れの下というお決まりの挨拶も、今後は少し首をかしげる運動会になるかもしれません。

そこで本日は、秋の天候を気にしなくても良い運動方法をご紹介します。

写真は、市役所本庁舎の正面玄関の階段です。"あがってなんぼ!"とはゴルフの会話でよく出てくる台詞ですが、こちらは"登ってなんぼ"(〇カロリー)が表示されています。

1階から2階まで歩いて登れば、3.3キロカロリー消費します。「たかが3.3キロカロリーだからエレベーターで良い」と考えるか、「だから、もっと階段を登る!」と考えるか、皆さんはどちらを選択しますか?私は後者(快男児)の道を選びます。

日々のささやかな行動が、私たちの健康や省エネにつながり、未来の生活にもつながります。

足腰が大事なのは、人間はもちろん、会社や市役所も同じです。そして音楽でも然りです。指揮者、ピアニスト、ヴァイオリン奏者などなど、いずれも持久力不可欠の、ほとんどスポーツだと思います。

指揮者も腰痛では難儀です。管楽器は肺活量が重要ですし、弦楽器は上半身いや全身運動です。合唱は直立不動の中でもあごを出さずにきれいな姿勢で発声するため、特に背筋力が大切なようです。

健康長寿を目指し、時には夕暮れの奥羽山脈のシルエットに心鎮め、副交感神経の時間に入りましょう。

正面玄関の階段
健康の階段を一歩一歩

階段を上っている職員
階段をのぼって運動不足解消

4階4列25番(広報こおりやま2019年8月号掲載)

少年の頃を思い出させる「8月は夢花火」に倣って言えば、「7月は『歌』花火」でした。しかも少年・少女の歌花火。

不思議といつも空いているけんしん郡山文化センター大ホール4階4列25番の特等席から、舞台の上で堂々と歌い、演奏する少年・少女の勇姿を、今年度はすでに3回、拝見、拝聴する機会に恵まれました。

震災があった8年前に4歳~9歳であった少年・少女が、人類史上初となる経験を、見事に糧として成長する姿に感銘を受け、思わずスタンディング・オベーションを贈りました。

年々修学量も増え、難易度も高くなっている授業にも良く適応し、また、量から質へと転換を迫られている部活動などの課外学習も上手にこなす若き世代に敬服の拍手を送りましょう。

進みゆく少子高齢化、少産多死の人口構造変化に対しても、スマホ・パソコンなどのICT機器を使いこなし、効率的に課題解決策を見つけ出すデジタルネイティブ達は、頼もしい存在です。

彼らへの投資は、将来の「ウチの職員」、「わが社の社員」への少し早めの研修投資です。他社の社員となっても、素晴らしいビジネスパートナー・契約当事者になることでしょう

声量豊かな歌唱や緩急自在の演奏は、ほとんどスポーツ。健康にも大いに資することでしょう。諸学の母、諸芸の父である音楽活動の担い手に前途あれ!と祈った7月でした。

4階4列25番から望むステージの画像
4階4列25番から望むステージ

練習の成果をいかんなく発揮しての画像
練習の成果をいかんなく発揮して

「市民の歌」(広報こおりやま2019年7月号掲載)

季節外れの猛暑に見舞われた5月のある日、世界中に支部組織を持つ団体の合唱全国大会が当市で開催されました。

合唱大会と、その後の懇親会の冒頭で、開催地市長として歓迎の挨拶を申し上げる機会を頂戴。懇親会では、私も歌を以って歓迎の辞の一部と致しました。躊躇ためらいはありましたが、「下手のうちより、上手の中に交りて」との古文の一節に力を借りて乗り越え、伴奏無しで「市民の歌」の1番を額に汗して熱唱しました。さすがは歌を愛する皆さま、たくさんの同情と友情の拍手をいただきました。

早速翌日に、「遅ればせながら正調市歌指導を」と同僚に頼むと、「CDがあります」と即答(市役所文化振興課にて販売中)。目下マル秘でリスニング、特訓中です。

思えばこれまで、数次の転居を致しましたが、市歌、県歌を耳にしたことはほとんどありません。ふるさと創生行事として、全国の市町村歌、県歌祭りなどはいかがでしょうか?ふるさと納税の返礼品に市歌CDもよいかも…。等々以来「歌の翼」に乗っております。

郡山市民の歌のCDジャケット
平成20年度制作、1枚500円(税込)

市政30周年を記念し、昭和29年に制定。作詞は、「ボクの街郡山」などの内海久二氏。作曲は、数々の名曲を残し、来年のNHK連続テレビ小説「エール」の主人公のモデルになった古関裕而氏。

収録内容

  1. 中学生による混声斉唱…郡山第一中学校合唱部、郡山第二中学校合唱部
  2. 小学生による混声斉唱…大島小学校特設合唱部
  3. 成人による混声斉唱…郡山市民合唱団、郡山バッハ研究会
  4. 小中学生及び成人による混声斉唱
  5. オーケストラ演奏…郡山第二中学校管弦楽部
  6. ピアノ演奏…斎藤 寛美
  7. オルゴール音

参考リンク:郡山市民の歌

古樹巡礼(広報こおりやま2019年6月号掲載)

大型連休の最後は、私用で訪問した安積町長久保から富久山町久保田にある自宅までの散歩。天気にも恵まれた所要時間5時間の小遠足でした(もちろん道すがら、ゴミ拾いをしながら)。

運転免許を持た(て?)ない負け惜しみではありませんが、徒歩には徒歩ならではの悦楽ありです。駐車禁止またははばかられる所でも、堂々立ち寄りができます。

軒並み訪問も自在。長居し過ぎて箒を立てられない程度に茶飲み話をさせていただくことも可能です。手相、人相、面相ならぬ街相もとくと感得できます。一軒一軒のお店の列も、歩いて見ると街並みの特徴(店主、客、商品)がよく見えます。車窓からでは走馬灯のような光景も、歩速で一つ一つの建物の特徴を捉えると、そこに街並みの歴史や理念が見えてきます。その街がどんな街を目指しているかも、おのずと浮かんできます。見えざる手の働きがあるがごとくです。

伺えば、樹齢800年との“古樹”を大切になさっているお社もありました。何を大事にする郡山かを、店の主と客と古樹は静かに語ってくれました。

愛宕神社のケヤキの画像
愛宕神社のケヤキ

安積国造神社のケヤキの画像
安積国造神社のケヤキ

樹木ガイドブックの表紙
緑の詩 郡山の森・林・樹木ガイドブック(平成11年3月発行)

  • 本市が誇る緑を多くの方に知っていただき、後世に引き継ぐため、平成11年(1999年)、市農林部でガイドブックを編集・発行(中央図書館で閲覧・貸し出し可能)。
  • 愛宕神社のケヤキをはじめとする掲載地と写真は、市民の皆さんから公募し選定されました。

育児世帯フレックスタイム(広報こおりやま2019年5月号掲載)

保育所、幼稚園、小・中・高・大と教育機関の名称は変わります。

「保育」は育てる側に立った名称。「幼稚園」以降は育て教えられる側に立った名称です。しかし「幼稚」とは少し失礼な言い方にも聞こえます。

小・中・高は、「初」等・中等・高等との名称であれば、学習内容の水準に沿った一貫性がありますが、なぜか「小」学生(校)は水準を表す言葉ではありません。さらに不可解なのは、子どもの「ども」の表記です。辞典で「ども」を調べると、決して良い意味ではありませんでした。「大人ども」とは言わないのに、なぜ子にはどもが付くか?とついチコちゃん的に自問自答してしまいます。ついでに言えば、少子高齢社会の「少」と「高」も対句としては、単位が合っていません。

未成年者に対する我々成人(おとな)の態度が厳しく問われていますが、そもそもは未成年者を成人基準で評価する年齢主義に由来しています。一見別の問題に見える高齢者に対する虐待も実は、根は同じ現象なのかもしれません。

待機児童の問題も成人の勤務時間でなく、保育所などの開所時間を基準とした働く時間改革「(仮称)育児世帯フレックスタイム制」を実施すれば、大きなカイゼンにつながります。それは、「誰一人として取り残さない」というSDGsの価値観にも叶う事でもあります。

のびのび元気に過ごす園児たちの画像
のびのび元気に過ごす園児たち

働き方を見直し、家族の時間をの画像
働き方を見直し、家族の時間を

「子どもの未来」のために(広報こおりやま2019年4月号掲載)

スウェーデン国会前での座り込みから始まり、ポーランドで開催されたCOP24会議でのスピーチ、さらにはベルギー国会前での7,500人規模のデモ活動で、「子どもの未来を奪わないで!」と地球温暖化対策の強化を訴えているのは、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさん(16歳)です。

毎週金曜日に「登校拒否」の直接行動で訴える彼女には、ヨーロッパを中心に数万人の中高生が行動を共にしています。(※1)

グレタさんに共感し、ニューヨークの国連本部前で抗議の座り込みをしているのは、アレキサンダー・ヴィラセナーさん(13歳)。彼女の活動の動機は、自らの健康被害体験によるものでした。(※2)

3月15日には、日本を含め全世界100カ国で、アメリカでは30州で約1万人が、「地球を救え」の名の下に登校拒否を実行しました。デジタルネイティブの彼女達の行動は、インターネットで世界中に配信されています。(※3)

国内では、経済界のトップから、「21世紀の戦略技術はデジタル技術です。(中略)老人も勉強しないといけません。例えば、自治体の首長がデジタル化の威力を実感すれば、地域のデジタル実装が進むのではないでしょうか。日本全体のデジタル化を加速する機運を盛り上げ、経済全体の生産性向上につなげる発想を政府に望みます。」(小林喜光経済同友会代表幹事談)(※4)、「これからは顧客のパートナーとして、彼らの困りごとや課題解決の役に立ちたい。」(東原敏昭日立製作所社長談)(※5)とのコメントも。

課題の中には、「子どもの未来」と「デジタル化」が含まれていることを期待申し上げます。

(※1)毎日小学生新聞2019年3月9日付7面
(※2・3)ジャパンニューズ2019年3月8日中のワシントンポスト発記事
(※4・5)日本経済新聞2019年3月9日付日刊13版8面

働く場改革(広報こおりやま2019年3月号掲載)

市長机のパソコンが、どこでもドアならぬ「どこでもパソコン」になりました。と言ってもパソコンを携行しているわけではありません。セキュリティを確保した上で、市役所ネットワークシステムとインターネットでつながる“モバイル端末”が、その役目を果たしているのです。

市民の皆さんからのご意見やご提案の確認も、また、事務決裁や職員からの報告メールへの返信も、自宅や移動の車中で可能になりました。QR(クイックレスポンス)ワーキングです。私の“働き方”改革と“働く場”改革(在宅)のスタートです。

決められた勤務時間で働く職員は、働く場所も限定されていますので、働く場改革も働き方改革も市庁舎内での取り組みとなります。

市役所は製造業のような装置産業ではありませんので、仕事は、I/О(Input Output=入出力)モデルでの組み立てが適当です。そう考えますと、記憶装置や処理装置は必ずしもI/О装置と同室にある必要はありません。

「書を捨てよ、町へ出よう」ではありませんが、執務室の多くのスペースを占める、書類やハードディスクなどの記録・記憶媒体は、別室やクラウドコンピュータに移し、必要な時だけ引き出せば、そのスペースを職員の活躍スペースに回復する“働く場”改革となり、“働き方”改革にもつながり、市民の皆様へのQRにさらに役立ちます。

活躍するモバイル端末
活躍するモバイル端末(写真左)

チコちゃんは知っている(広報こおりやま2019年2月号掲載)

「十で神童 十五で才子 二十過ぎればタダの人。」とは、一昔前に、平凡な人となった大人に好まれた気休めの言葉です。しかし最近では、「これはタダの人では終わらないかも。」と思わずうなる神童が続出しています。

暗算世界一となった中学生(世界2位も中学生でした)をはじめ、9歳の囲碁プロ棋士(4月からの予定)、3年後の北京冬季オリンピックで金メダルを夢みる16歳のフィギアスケート選手。卓球のワールドツアー・グランドファイナルで史上最年少優勝を果たした15歳少年に、小学6年生のプロスケートボード選手も。極めつきは、小学5年生の数検一級(大学レベル)合格等々。

今や「人生100年時代」を迎えており、“ズッと神童は大変ですね”と、ズッとタダの人の私は思いますが、こんなにもたくさんの神童続出現象は、私たちを取り巻く生育環境の変化によるのではないでしょうか。情報環境の質的・量的な向上はもちろんのこと、教育・指導方法が格段に進歩によるところ大だと思いますが、いかがでしょう。

前掲した少年少女たちの物語は、大人向け新聞も顔負けの子ども向け新聞に記載されています。このコラムを読まれているみなさんの御子弟も、普段から見開きしている情報は大人と変わらぬことを、とくとご承知あれ!チコちゃんのように。

末は博士か大臣かの画像
末は博士か大臣か

若き楽徒へ(広報こおりやま2019年1月号掲載)

  • 憶することなく、物怖じせず。舞台度胸十分で気力、胆力を備え。
  • 日々練習時間を生み出し、持続できる精神を持つ楽徒たち。
  • 対抗(校)意識に縛られることなく、自己ベストの演奏を目指し。
  • 椅子や楽器の搬入搬出など、舞台裏の準備や日々の練習を支えてくださる方々へ思いを巡らし、感謝するウォームハートを持って。
  • 音楽を学び、音楽に学び、音楽から多くを感じ取り、生きるための英知を手にする幸運に恵まれんことを願う。
  • 豊かな才能を心おきなく発露する、音楽の神ムーサに愛された、楽徒に幸あれ!

以上は、12月1日にけんしん郡山文化センターにおいて開催されたハーモニーコンサートを鑑賞した際に、最上階最後部の特等席で記した、素晴らしい演奏と歌声を披露してくれた若き楽徒へのオマージュです。

中学校卒業以来、長年にわたり楽譜と疎遠になっていた私にとって、楽徒の躍動感や表現力はまぶしくもあり、喜ばしいひとときでした。

音楽は諸学の母、諸芸の父であります。今年も、音楽が学際的研究のもと、人々に広く、そして深く「歓喜のとき」をもたらすことを願い、新年のごあいさつといたします。

12校の児童生徒が、レベルの高い演奏や歌声を披露の画像
12校の児童生徒が、レベルの高い演奏や歌声を披露

同コンサートのプログラムの画像
同コンサートのプログラム